Checkout.liquid廃止とCheckout Extensibilityについて
Shopifyからチェックアウト周りの仕組みに関する大幅なアップデートが発表されました。今回は新たにShopifyのチェックアウト周りの機能として発表となったCheckout Extensibilityについて現時点で分かっていること、廃止となるCheckout.liquidについて解説いたします。
Checkout.liquidの廃止
ご存じの方もいるかと思いますが、2024年8月13日をもってCheckout.liquidが廃止になるとShopify公式から発表がありました。2024年8月14日以降はCheckout.liquidをカスタマイズすることで実現していた在庫や注文の管理などが機能しなくなります。
Shopify Partnersの通知では非推奨と記載されていますが、2024年8月13日までは問題なく利用できますので、慌てず確実に対応を進めてください。
「Checkout Extensibility」の特徴
今回のアップデートでCheckout.liquidに代わり、Checkout Extensibilityが発表されました。Checkout Extensibilityで追加された5つの機能について紹介いたします。
Checkout UI Extensions:チェックアウト時のプロセスを追加する
(例)顧客からの追加情報を取得する、顧客がチェックアウトする前に商品オファーを表示する
GraphQL Admin API :見た目のカスタマイズ
(例)チェックアウトボタンの色・スタイルを自動で変更する
Shopify Functions:カスタムロジックによる拡張・置換
(例)チェックアウト時に新たな割引を提示する、支払いや配送方法の表示をカスタマイズする
Post-purchase extensions:購入後ページのカスタマイズ
(例)購入後ページに商品オファーやお知らせ情報を表示させる
Web pixel app extensions :トラッキングピクセルの追加
(例)購入者の行動データを収集し、マーケティングパフォーマンスなどを測定する
今までは、チェックアウトのカスタマイズを行うにはCheckout.liquidファイルのコードを直接修正して実現する必要がありました。カスタマイズするには技術者をアサインする必要があり、時間もコストもかかるため容易ではありませんでした。しかし今回のアップデートにより、すべての開発者がチェックアウトを容易にカスタマイズできるように機能が一新されます。
今後について
繰り返しになりますが2024年8月13日をもってCheckout.liquidが廃止となります。記事執筆の現時点では約1年半ほど余裕がありますが早めに移行の検討をする必要があります。対象となるのはShopify Plusのストア利用者のみではありますが、今後全ユーザーに開放される可能性もありますので、目が離せないです。
今回はCheckout Extensibilityについて現時点で分かっていることと廃止となるCheckout.liquidについて紹介させていただきました。新しい情報が入り次第、随時お知らせできればと思っています。