
CX調査結果を大公開!新たな診断サービスと併せて紹介します
CX(顧客体験)とは、顧客が企業やブランドとの接点で得る全体的な体験のこと。これには商品購入前の情報収集、購入時のサービス、アフターサポートなどが含まれます。つまりCXは顧客の感情や印象に大きく影響し、顧客満足度やロイヤルティに直結すると言えます。優れたCXは競争優位性を生み出し、ブランドの価値を高める要因になり、果ては企業の持続可能な成長を支える基盤となり得るのです。
今回は、当社が実施したCX調査の結果を大公開!そして、CXの改善に応える新たな診断サービスについて紹介します。
CX調査によって消費者の期待と企業の課題を抽出
その結果、消費者が持つ期待値とCX向上への課題が浮き彫りとなりました。
【Japan Customer Rage Study 2025】
米国で1970年代半ばから今日に至るまで40年以上も定点観測されている「National Rage Study」の手法を用いて、消費者・顧客の心理と行動の実態を明らかにする日本版調査。2022年から開始され、今回で2回目の実施となります。
2024年11月にWEBアンケート形式で実施、20,000件配信から5,156件の回答を基に算出。

4人に1人「ネガティブなクチコミやレビュー、SNSに不安」
消費者が商品・サービスを購入する前の「認知・比較検討」段階で多くのMOT(技術を戦略的に管理して経営力とする手法)が発生していることが明らかに。その中で4人に1人が「ネガティブなクチコミやレビュー、SNSに不安を感じる」と回答。 企業からの発信ではなく、消費者同士の情報流通に購入を決めるためのカギが潜むことが伺えます。
45%「痛点を解決すること自体が面倒」
商品・サービス購入時に何らかの問題が発生した際、その解決に向け何らかの行動を取った消費者の割合は、半分以下の約45%に留まりました。
その中で約45%の回答が「面倒だった」で最多。さらに29%が「解決できないと思った」と回答しました。
消費者にとって企業やタッチポイントへの期待値が低く、消極的な心理や姿勢であることが伺えます。


33%「企業サイト外で問題解決を試みる」
商品・サービス購入時に何らかの問題が発生した際、消費者が実際に利用したタッチポイントを調査。結果は「企業サイト外である一般のまとめサイト・ブログ記事・SNS投稿を参考」が最多の33%に。
企業側の電話・メール・チャットなどのコミュニケーションツールでは、問題解決には不十分であることが伺えます。
「Japan Customer Rage Study 2025」を実施した結果、
・消費者が求める「迅速な解決・分かりやすさ・安心感」を提供するタッチポイントの設計が必要
・自己解決を支援するため、FAQやSNSモニタリングの強化が必要
・顧客対応の柔軟性を高めるため、担当者への権限委譲やプロセスの最適化が重要
少なくとも企業には、上記の対応が急務であると考えられるでしょう。

CXの急所を可視化!新たな診断サービスのご紹介
COMX(COMmunication - eXperience)とは
CXを改善するためには、CXを定量的に測定し自社の現状を把握する必要がありますが、実務担当者は指標の選定や測定方法に悩むことが多く、特にCSAT(総合満足度)は評価範囲が広く収益との相関が高い一方で、バイアスがかかり具体的な課題特定が難しくなることがあります。
そこでトランスコスモスでは、推し進めてきたCXに関する独自の研究を基に、コミュニケーション体験を評価するフレームワーク「COMX(コムクス)」を開発しました。このフレームワークにより、顧客とのさまざまな接点でのオペレーション改善やデジタル化を推進。より良い顧客体験を実現し、ビジネスを次のレベルへ引き上げるための新サービスです。

「trans-CX Survey(COMX診断)」の3つの特徴
1.収益向上や差別化につながるCX指標の測定
自社の主要CX指標を定量的に測定することで、自社のスコアだけでなく、業界平均や競合のスコアと比較します。
それによって、自社の業界における位置づけ、および収益向上や差別化要因となる強み・弱みを可視化します。
2.DXにつながるコミュニケーション体験の急所を特定
購入前および購入後のカスタマージャーニーに沿って、「顧客が企業との接点で印象を形成する重要なタイミング」を捉えた評価項目体系を用いた診断を行います。
それによって、DX推進やAI活用の急所を特定します。
※「真実の瞬間」とは、を指します
3.スピーディーな診断とベストプラクティスの提供
自社データの準備や調査設計に時間や手間をかけず、速やかな診断結果と改善策立案に向けたインサイトを報告します。
さらにオプションサービスにて、具体的な改善策を立案するためのデスクリサーチを実施します。
・導入手順とアウトプットイメージ
STEP1:調査目的・調査方法・事前仮説の確認
STEP2:調査対象(ベンチマーク対象となる業界・企業)と、標本構成・割付の設計
STEP3:調査仕様の確定と、見積り・発注
STEP4:設問文・選択肢のチューニング
STEP5:調査実施、集計・分析
STEP6:診断結果を踏まえたベストプラクティスのデスクリサーチ(オプションサービス)
STEP7:レポート作成、報告会、今後に向けた提案
