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Shopify(ショッピファイ)バルクインポート/エクスポートアプリ Matrixify を解説

たくさんの商品を扱うストアでは、商品を1つ1つ登録するのは大変な労力になりますので、一括でデータ登録、更新ができるツールは必須と言っても過言ではありません。また、他システムと連携して商品マスターを更新するような場合、定期的に自動実行できる機能も必要になってきます。これらを実現できるのが Matrixifyです。

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目次[非表示]

  1. 1.Matrixifyとは
  2. 2.Matrixifyの特徴
  3. 3.Matrixifyの料金
  4. 4.メイン画面
  5. 5.エクスポート
  6. 6.インポート
  7. 7.FTP/SFTPサーバーからのインポート
  8. 8.Matrixifyのデータテンプレート


Matrixifyとは

Matrixify(旧Excelify)はストアデータのインポートやエクスポートをスムーズに行うことができるShopifyアプリです。他のECサイトから Shopifyへのデータ移行が容易に行えることも大きな特徴です。


Matrixifyの特徴

Excelまたは CSVファイルを使用

Shopifyの商品、コレクション、顧客、クーポン、注文などのデータを Excelファイルまたは CSV(カンマ区切り)ファイルで一括インポートまたはエクスポートすることができます。


他のECサイトのデータを Shopifyに移行

Magento、Lightspeed、Wordpress/WooCommerce、BigCommerceなどのeコマースプラットフォームからデータを移行するために必要なものがすべて揃っています。


データの一括更新

既存のデータを維持したまま、特定のフィールドを一括更新することができます。例えば、スケジュールと自動繰り返しの設定により、商品在庫をSKU番号をキーにして自動更新するといったことが可能です。


Matrixifyの料金

料金プラン

Matrixifyの料金プランは下表の4種類があります。

デモ
ベーシック
ビッグ
エンタープライズ
無料
$20/30日
$50/30日
$200/30日


(出典)https://apps.shopify.com/excel-export-import?locale=ja


料金プランごとの機能

Matrixifyは料金プランに応じて利用できる機能の制限やパフォーマンスの制限があります。


機能
デモ
ベーシック
ビッグ
エンター
プライズ
毎月のアイテム制限無し
メタフィールド
スケジューリング
FTP/SFTPにファイルを送信する
FTP/SFTP、Googleドライブ、Googleスプレッド、DropBox、Webリンクからファイルを読み取る
追加の店舗を1つ無料
機能リクエストの優先度が高い


速度の向上​​​​​​


x5
x10
バッチインポート



ファイルの制限

料金プランに応じて取り扱えるファイルの行数にも制限があります。



デモ
ベーシック
ビッグ
エンター
プライズ
商品
10
5,000
50,000
無制限
スマートコレクション
10
300
3,000
無制限
カスタムコレクション
10
300
3,000
無制限
顧客
10
2,000
20,000
無制限
割引
10
300
3,000
無制限
下書き注文
10
1,000
10,000
無制限
注文
10
1,000
10,000
無制限
ページ
10
50
500
無制限
ブログ​​
10
50
500
無制限
リダイレクト
10
10,000
100,000
無制限
支払い
10
366
3,660
無制限
アクティビティ
10
10,000
10,0000
無制限
ファイル
10
1,000
1,0000
無制限
ストア
1
1
1
1


メイン画面

Shopifyの管理画面のメニューでアプリを選択し、表示されたアプリ一覧から Matrixifyを選択すると下図の画面が表示されます。

まずはエクスポートを試してみましょう。「New Export」ボタンをクリックします。


エクスポート

エクスポート形式の選択

New Exportの画面が表示されたら、「Format」からエクスポート形式を選択します。Shopifyのデータを一括更新、または別の Shopifyストアに移行することが目的の場合は、エクスポート形式の先頭が「Matrixify:」になっている形式を選択する必要があります。


データの選択

続いてエクスポートしたいデータを選択します。エクスポートできるデータは下記のとおりです。なお、一度のエクスポートで複数のデータを選択することも可能です。

・商品

・スマートコレクション

・カスタムコレクション

・顧客

・割引

・下書き注文

・注文

・支払い

・ページ

・ブログ

・リダイレクト

・アクティビティ

・ファイル

・ストア


カラムの選択

一例として「商品」を選択します。するとエクスポートするカラムを選択することができます。「Basic Columns」や「Standard Type」、「Collections」などは、それぞれ右端に表示されるカラム数分のカラムをグルーピングしたものです。


基本的には、グルーピングされたカラムで選択しますが、必要に応じて、右端のプルダウンアイコン(v)で詳細を開いて、個別にカラムを取捨選択することもできます。あとは、「Export」ボタンをクリックするだけです。

なお、「Slow」のアイコンが表示されているカラムはエクスポートに時間がかかります。カラム数が多い場合やカラム数は少なくてもデータサイズが大きい場合、特に Metafields(メタフィールド)や Variant Metafields(バリアント・メタフィールド)を含むエクスポートは大幅に時間がかかりますのでご注意ください。

これらのデータやカラムについては Matrixifyのドキュメント(英語)の「Matrixify Template Sheets」に詳しい説明が記載されておりますのでご覧ください。


カラムの並び替え・フィルターの設定

「CUSTOMIZE COLUMNS」でカラムを移動したり、削除することができます。


フィルターの設定

特定の商品のみをエクスポートしたい場合はフィルターを使います。例えば「ID」で絞り込みたい場合は最初のプルダウン(カラム)で「ID」を選択し、2つ目のプルダウン(式)で「equals to any of」(いずれかに等しい)、または「not equals to any of」(いずれにも等しくない)を選択、3つ目のテキストボックス(値)に任意の値を指定して「Add」ボタンを押下するとフィルターを設定することができます。複数の値を指定したい場合にはカンマ区切りで設定をします。


ある時期に登録した商品を絞り込むような場合は、カラムに「Created At」、式に「date range」、値に任意の期間を指定して絞り込むことができます。


インポート

ドラッグ&ドロップ

インポートするファイルをドラッグ&ドロップします。Shopifyからエクスポートしたデータを編集後にインポートする場合は何も気にする必要はありませんが、他のECプラットフォームからデータを移行する場合は少し注意が必要です。

ファイル名に移行元のプラットフォーム名とデータ名を含める必要があります。例えば、Magentoから商品データを移行する場合は、ファイル名に「Magento」と「Products」を含めなければなりません。例えば「Magento_Products_20220710.csv」というような感じです。

インポートに失敗した場合は、インポートされた各カラムのステータスと、詳細なエラーメッセージが記載された結果ファイルが出力されるので、どのカラムがどのような理由でエラーになったのかを簡単に確認することができます。


詳細は Matrixifyの公式ページをご覧ください。

https://matrixify.app/migrate-to-shopify/#From_what_platforms_you_can_migrate_data


Dry Run

はじめてインポート処理を実行する前には「Dry Run」のチェックをオンにして「Import」ボタンをクリックするとインポートを試すことができます。「Dry Run」は Shopifyにデータをインポートする前に Shopifyの形式にデータ変換してテスト実行されるので、生成されたファイルを確認してデータに誤りがないかどうかを確認することができます。データに問題がなければ「Dry Run」のチェックをオフにして「Import」ボタンをクリックすると、Shopifyにインポートされます。


インポート処理画面

インポートを実行したとき、進行状況や推定の完了時刻が表示されます。大量のデータを一括インポートする場合は相当の時間がかかることを覚えておいてください。また、この画面ではインポートに失敗したデータの数なども確認できます。


スケジュール実行・繰り返し実行

インポートする際に「Options」でスケジュールや繰り返しを設定することもできます。この設定はエクスポートでも同様に設定することができます。スケジュール実行してエクスポートされたファイルには実行日時がファイル名に追加されるので、古いファイルが上書きされることはありません。



FTP/SFTPサーバーからのインポート

FTP/SFTPサーバーからインポートするには2とおりの設定方法があります。1つはあらかじめ接続するサーバーを設定しておき、その中からサーバーを選択する方法。もう1つはサーバー名を含むフルパスを直接指定する方法です。

サーバー設定

「Import」のドラッグ&ドロップ領域の下に表示されている「Full URL」をクリックすると「Add New Server」が表示されるので、それを選択して「Setting」ページを表示します。


「Name」に分かりやすい任意の名前をつけ、「Server Type」を選択します。


「Server Type」は「FTP/FTPS」または「SFTP」のいずれかを指定します。


FTP/FTPS(FTP with TLS)
一般的なFTP(既定ポート21)、またはFTPのデータ転送をTLS/SSLで暗号化するFTPS(既定ポート990)のいずれかを使えます。設定項目は、Host、Port、User、Passwordです。
SFTP
SSH(既定ポート22)上でファイル転送する。認証方式としてパスワードまたはプライベートキーのいずれかを選択できます。設定項目はパスワード方式の場合、Host、Port、User、Password、プライベートキーの場合、Host、Port、User、PrivateKeyが必要になります。



フルURL

「Import」のドラッグ&ドロップ領域の下で「Full URL」を選択して、URLにユーザー名、パスワードを内包して設定します。パスワードを入力してアップロードするので、どこかにパスワードが表示されてしまうのかと心配になるかもしれませんが、インポートファイルをアップロード後、どこにもパスワードが表示されることはないのでご安心ください。


Matrixifyのデータテンプレート

「Template」の「Download the Matrixify Template」ボタンをクリックすると Matrixifyからエクスポートされるデータの Excelファイルのテンプレートを参照することができます。



インポートやエクスポートがバッチ的に実行されるため、少しタイムラグが生じるところが、急いでいるときには気になりますが、非常に優れたアプリだと思います。季節ものの商品を一斉に入れ替えたりする際にも重宝します。エンタープライズ版は少し料金が高く感じられますが、ファイルの行数制限がないこと、処理速度が10倍になることを考えますと、大量の商品を扱うストアでは十分に価値があるのではないでしょうか。おすすめのアプリの1つです。

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