EC物流における配車、そのポイントとは
EC物流現場において繁忙時に重要となるのが、荷役作業スケジュールの調整と荷物を出荷するための配車コントロールとなります。
今回は配車担当が配車コントロールの際に気を付けているポイントについてお話しします。
【関連記事】【EC物流を解説】BtoB物流とBtoC物流の特徴と違いは?
適正な配車のためには事前の情報収集が肝心
おさえるべき3つのポイント
配車担当としてまず一番重要なのが荷主様毎の出荷フォーキャストを集約し取り纏めすることです。事前の情報として以下について押さえていきます。
①各荷主様毎の日々の出荷件数予測
②各荷主様毎の出荷サイズ傾向の分析
③新商品の発売等の情報収集
これらの情報を集約後、配車台数の算出をします。
①出荷件数と②出荷サイズ傾向を加味してトラックが何台必要なのか予測します。
※事前に「自社の〇〇サイズ段ボールが〇〇個で〇〇トラック何台分」になるかは必ず把握しておきます。
③についてですが、新商品の発売や特に売れている商品などの情報を加味することで、
試算する出荷サイズを調整していきます。
ここで大きく配車台数に差が出る場合がありますので特に注意しているポイントとなります。
※時には平均台数の3倍近くなることも。。。
各配送会社へ情報連携
配送会社とのマメな連携がマスト
各配送会社への事前の情報連携は必ず行います。
当日、急に通常の2倍、3倍の出荷があると言われても対応できません。
また、トラックの積載量だけではなく、積み込みする時間なども考慮する必要がありますので、
特に繁忙期は前もって且つ小まめな情報連携が求められます。
最繁忙期の前には3か月くらい前から、各配送会社と打ち合わせを開始します。昨年の反省点、改善点、ルールなど、双方擦り合わせを行い繁忙期に備えて準備を進めていきます。
出荷情報確定~出荷当日
エンドユーザーの顧客体験向上のために
事前予測を配送会社に対して情報連携し、実際の出荷情報が来たら配車台数を確定させていきます。事前予測と乖離があった場合には、直ぐに配送会社へ情報連携し、出荷当日積み残しが無いように調整します。
出荷物量が特に多い日は、当日細かく連携をとりスムーズな集荷ができるように努めています。
荷物を出荷するための配車コントロールは、物流センター内での最後の工程にかかわる部分となります。
荷物を梱包するまでに注力しがちですが、エンドユーザーへ期日までに荷物を届けるため、繁忙期には特に配車にもしっかり気を配るべきと考えます。
【関連】配送会社配達員から聞いたホンネ