Shopify(ショッピファイ)予約販売アプリ Pre-Order Now を解説
ECサイトを運用する上で在庫切れは商機を逃すことになるため十分な商品在庫を確保することは重要です。しかし、不良在庫のリスクを回避するために商品仕入を最小単位で行う場合もありますし、予想外の商品がバズってしまう場合もあり、在庫切れをゼロにするのは非常に難しい運用です。
「いつ来ても売り切ればかり」ではお店の信用を損ないかねませんので、今回は、通常商品の在庫がゼロになったとき、自動的に予約に切り替えることができる Pre-Order NowというShopifyアプリに注目してみました。
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出典:Shopify app store (https://apps.shopify.com)
予約販売アプリ Pre-Order Nowの特徴
Boost Seles with Pre-orders (予約販売で売上拡大)
発売予定の商品を先行販売する、または在庫切れで入荷待ちになった商品を継続して販売することができます。売上を拡大してライバル会社に勝ちましょう!
Easy Automate Pre-ordering (通常販売から予約販売に自動切り替え)
在庫切れになった商品は、購入ボタンの表示が「カート追加」から「予約注文」に自動的に切り替えられます。また、先行予約商品については、在庫数がゼロでも「予約注文」ボタンを表示させることができます。
Enjoy More Power and Ease (多様なプロモーション機能が利用できます)
プロモーションバッジの表示やカートに通常商品と予約商品が混在したときのアラート表示、予約割引、商品タグ、メール送信など、他のアプリにはない強力な機能がご利用いただけます。
(出典:https://websiteondemand.myshopify.com/collections/frontpage/products/tool-cart)
予約販売アプリ Pre-Order Nowの主な機能
予約販売パターン
商品のステータスが通常から予約に変わるとき、「カート追加」ボタンは「予約注文」ボタンに変わりますが、このステータスを切り替えるパターンには次の3通りがあります。
1.Shopify商品マスタの在庫数がゼロになったとき(在庫切れ)
2.Shopify商品マスタの在庫数がゼロになるまで(予約)
3.Pre-Order Nowに設定した在庫数がゼロになるまで(先行予約)
商品ごとに予約可否を設定
予約の可否は、すべての商品を対象にするか、商品ごとに設定するかを選べます。
予約ボタンのカスタマイズ
予約ボタンのテキストを商品ごと、またはバリエーションごとに設定することができます。お客様の購買意欲を維持するには、このボタンに「予約する(〇月〇日入荷予定)」というふうに入荷予定日を書いてしまうというのも1つの方法です。
予約期間・予約数
商品ごとに予約期間や上限(商品数)を指定することができます。
スタイリッシュなバッジ
商品画像におしゃれなバッジを表示して予約受付中をアピールすることができます。バッジのテキストは変更も可能です。
予約受付メールの送信
予約注文を受け付けたとき、お客様へ予約受付メールを送ることができます。また、メールの内容はカスタマイズできます。※予約受付メールは1通あたり1セントの費用が別途かかります。
シチュエーション別の予約について
売り切れ入荷待ちの予約
通常商品として販売していたものが売り切れ、在庫無しとなったとき、自動的に入荷待ち予約として販売を継続することができます。もちろん、色やサイズといったバリエーションがある商品で、特定のバリエーションが売り切れたとき、そのバリエーションの入荷待ち予約を受け付けることができます。ただし、特定のバリエーションの入荷待ち予約はバッジが機能しないようです。
先行予約
年末商戦で仕入前に先行販売を行うとか、ゲーム機のように、発売当初は予約販売、製造や仕入が安定したら通常商品となるケースにも対応できます。また、人気のゲーム機が新発売されるときは仕入数も限られますので、予約数の上限を設定して売り越しのないようにできます。ただし、「おひとり1個まで」といった数量制限はできないので、数量制限アプリ Order Limitsなどとの組み合わせを検討する必要があります。
予約割引
セールスプロモーションの1つの方法として、予約割引にも対応できます。ただし、入荷待ちの予約で割引してしまうと、以前、在庫品を購入したお客様のクレームになりますので、基本的には、新商品を発売するときに、数量限定で割引するという運用イメージです。
Pre-Order Nowの料金プラン
Shopifyのストアプランに応じた月額費用となり、Shopify Plusプランの場合は $99.99/monthです。プラン毎に使える機能の差はありません。なお、どのストアプランでも、最初の1商品は無料だそうです。
(出典:https://websiteondemand.zendesk.com/hc/en-us/articles/360058494112-New-Pricing-Plans-for-Preorder-Now)
Shopifyアプリ解説「まとめ」
いくら SEO対策や SNS発信をがんばってお客様の流入を増やしても、売り物が無ければ商売になりません。商品の 2割が売り切れていたら、人気があるお店というよりも、仕入れができないお店(≒経営が危うい?)と思われてしまいますし、トレンドに敏感なデジタルネイティブ世代のお客様には「イマ買えないならイラナイ。」と思われてしまうことでしょう。お客様の「イマ ホシイ」気持ちを満たすためにも Pre-Order Nowは一役買うのではないでしょうか。