ジェンダーレスの時代~ECが変える新しいショッピング体験~
近年、男性だから、女性だからと言われることは少なくなり、「ジェンダーレス」な時代に変化しています。職場環境や生活環境など、あらゆる生活の中に浸透してきている「ジェンダーレス」。その変化は、ECで扱われている商材からも見えてきます。
ジェンダーレスの時代、ECに出来る事
アパレル商材はジェンダーレスの意識が高く、男性でも女性でも着れる「ユニセックス」の服として幅広く展開されています。SNSなどでも、男性の服を女性が着てもカワイイと紹介されている事が多くなったかと思います。
そんな中、女性が使用することが一般常識だった商品が、男性用として急成長している市場があります。「男性用化粧品」です。
男性も化粧をして良い社会、そんなジェンダーレスの時代とEC市場の関係について考えてみましょう。
化粧品って女性のイメージ?
急成長するメンズコスメ市場
少し前までは、化粧品と言えば女性が使用するイメージでしたが、これも変化しています。
株式会社ロイヤリティ マーケティング社の調査によると、男性全体での化粧品使用率は、4%と低いですが、世代別で見るとZ世代(20代)の使用率は11%と、10人に1人が何かしらの化粧品を使用しているとされています。30代以上にあると、4%以下ですが、確実に増加傾向と言えます。
(参考)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000574.000004376.html
また、日本経済新聞によると、メンズコスメの売り上げは、2022年1583億円 2024年には1600億円規模にまで伸びると予想されるとのこと。この売上規模は、醤油や調味料などと同じです。
商品単価はそれらよりも高いと想定できるものの、一般家庭に当たり前のようにある商品と同じくらいの売上規模があることは驚きの実態ではないでしょうか。
急成長するメンズコスメ市場
このようにメンズコスメ市場が急成長したのには、以下のような背景が考えられます。
①コロナの影響
・自宅で過ごす時間が増え、自分磨きに時間を使用できるようになった。
・マスクを付ける事による、肌荒れなどの肌のトラブルが発生しやすくなった。そのためスキンケアに対する意識が上がった。
②女性用化粧品利用の一般化の影響
・男性が女性用化粧品を利用する事が一般的になり、男性用化粧品市場の拡大にも繋がっている。
③SNSなどの影響
・SNSにより、男性も美容に関する情報を入手しやすくなっている。
・ユーチューバー、インフルエンサーなど様々な人が発信出来るので、身近に感じる事ができる。
化粧品の中でもスキンケア化粧品の化粧水や洗顔料など、男性でも使用しやすい商品から広がり、今後も増加していくと考えられます。
ECサイト購入の利点
実店舗購入よりも気軽!?
実際に手に取ることができるオフライン(店舗)購入より、オンライン購入の方が優れている点は何でしょうか。
購入するにあたり、支払い方法が多く用意されている。
- 人の目を気にする事なく購入出来る。
- ネット環境があれば、どこでもいつでも購入できる。
- ポイントや特典などもある。
など、その他にも沢山あるかと思います。
SNS等で新商品などの情報を手に入れ、気になった商品は検索し、その場でECサイトにて購入することが出来る。このように、 オンラインはオフラインよりも、購買意欲が高まった状態での購入が可能です。
そして、時間や場所、人の目を気にせずに気軽に購入できる。このECでの購入のしやすさが、男性用化粧品市場急成長のカギとなっているのではないでしょうか。
ECによる新しいショッピング体験の提供
メンズコスメに限らず、今後もジェンダーレス商材は続々と増えることが予想されます。
ECサイトでの購入は、誰の目を気にする事なく、自分らしい商品を探す事ができます。そのため、ジェンダーレス商品はECで売れやすいといわれています。
Z世代を中心としたジェンダーレス商品は、ECでの展開が非常に重要といえるでしょう。