物流業界におけるSDGsの取り組み|エコ梱包資材
2023年2月に朝日新聞社が実施した「SDGs認知度調査」で、SDGsに関心があると答えた人が、初めて過半数を越えたとの発表がありました。これは、ここ数年でSDGsが広く浸透した結果といえるでしょう。
目次[非表示]
- 1.環境にやさしい脱プラスチック
- 2.梱包資材の種類
- 3.資材以外でのエコ
環境にやさしい脱プラスチック
SDGsにおいては、環境保全の取り組みも求められています。
具体的な取り組みとして、プラスチック製品の削減や、リサイクルしやすい素材の活用などが挙げられます。
世界各国でSDGsに向けた取り組みが行われていますが、日本でも多くの企業がSDGsの中から取り組む目標を公表しています。
トランスコスモスにおいても様々な取り組みを実施しております。フルフィルメント部門での取り組みの一つとして、エコ資材に関する調査やご提案を積極的に行っております。
梱包資材の種類
FSC認証ロゴ入りの段ボール
梱包箱とは一般的に「段ボール」と言われる梱包資材ですが、実はこの段ボールはリサイクル率ほぼ100%の既に完成されたエコ資材なのです。そんな優秀な段ボールですが、近年では更なるエコ化が進んでいます。
Forest Stewardship Council:森林管理協議会(通称:FSC)が認証した、森林保全に適合した素材を使用した段ボールをご存じでしょうか。計画的に伐採された原料を使用しており、「森林の生物多様性を守り、地域社会や先住民族、労働者の権利を守りながら適切に生産された製品」であると認証されたものになります。
認証を得た段ボールには、FSCの認証ロゴが印刷されています。この FSCのマークを目印に製品を選ぶことは森林保全への貢献に繋がるのです。
クラフト紙(厚紙)の袋
脱プラスチックの動きとして、紙製の梱包資材が広く使用されるようになりました。中でも、クラフト紙で作られた袋は、封筒型や巾着型など用途によって様々な形のものが作られています。
内部に防水加工が施され、紙製であっても雨による汚損や破損を低減できる製品もあります。梱包サイズはあまり大きくないものを対象に選択されることが多いです。
紙製のエアクッション
一般的なエアクッションの素材はビニールですが、紙製のエアクッションも登場しています。
これまでのエアクッションに比べ、価格が多少割高にはなります。しかし、今後益々、このようなエコ資材の積極的な導入が、企業に求められるのではないでしょうか。
(参考)森林認証紙と生分解性プラスチックを組み合わせた ペーパーエアクッション
資材以外でのエコ
梱包資材だけではなく、梱包方法を変える事がエコに繋がるケースもあります。
例えば、ビニールテープで封緘をするのではなく、配送伝票で封緘できる梱包箱に転換することで脱プラスチックに貢献できます。更にビニールテープ消費の削減により、ビニールテープにかかっていた費用も削減できます。
エコな梱包資材は一般的に割高なイメージがあります。しかし、梱包における無駄を省く事はコスト削減に繋がることもあります。
そして、なによりも、私たちが暮らす、この地球を守るために大切な取り組みでもあるのです。
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