Shopify定期販売アプリ「Recharge Subscriptions」拡張機能の紹介
以前のブログにて、Shopify定期販売アプリ「Recharge Subscriptions」をご案内しました。
・Shopify(ショッピファイ)定期購入アプリRecharge Subscriptionsを解説(前編)
・Shopify(ショッピファイ)定期購入アプリRecharge Subscriptionsを解説(後編)
今回はこのアプリが提供する定期販売機能以外の拡張機能がありますので、そちらをご紹介します。
目次[非表示]
「Recharge Subscriptions」拡張機能について
拡張機能のご紹介
「Recharge Subscriptions」には拡張機能としてベンダーが提供する拡張機能が以下のように公開されています。
# |
機能名 |
機能概要 |
1 |
Bulk Actions by Recharge |
定期注文をCSVファイルから一括登録する移行を目的とした機能です。但し、決済方法(カード情報)の登録はお客様ご本人が手動で行う必要があります。 |
2 |
Bulk Updater by Recharge |
定期注文を一括更新する機能です。定期商品の価格、請求サイクル、請求頻度、キャンセルステータスへの更新などが可能です。 |
3 |
Workflows by Recharge |
定期注文のバリエーション、販売価格、販売個数、配送料金の変更を自動化する機能です。変更タイミングは任意のタイミングが指定できます。 |
こちらの3つの拡張機能について利用方法、注意点をご説明していきます。
拡張機能紹介① Bulk Actions by Recharge
利用する為に
「Recharge Subscriptions」の管理画面より[Apps]-[Marketplace]を選択します。Bulk Actions by Recharge を見つけ 、Request をクリックします。
「Recharge Subscriptions」の管理画面より[Apps]-[Installed]からBulk Actions by Rechargeを起動することが可能となります。
利用方法
Bulk Actions by Rechargeを起動することで、下記の画面が表示されます。右上の[Upload CSV]ボタンを選択します。
下記の画面で移行データを含んだCSVファイルをアップロードします。アップロードには処理時間がかかる為、アップロード完了の通知を受け取る為のメールアドレスも設定する必要があります。
ポイント:アップロードするCSVファイルを作成する為のテンプレートがアプリベンダーより提供されています。本機能では定められたフォーマットのみ取り込み可能となっている為、テンプレートを元にアップロードファイルを作成することをおすすめします。テンプレートファイルは下記画面の[Download a starter template]から入手可能です。
アップロード終了後、下記のようなイメージとなります。この機能ではアップロードしたデータを取り込みする前のデータチェックを必ず行う必要があります。[Validate]ボタンを選択し、データチェックを開始します。
データチェック後、エラーが存在する場合、下記のようなイメージとなります。
リスト右側のダウンロードボタンを選択すると、エラーの内容が本機能から追加されたCSVファイルがダウンロードできます。エラーの内容に従いアップロードを修正し、エラーが無くなるまでアップロードと検証を繰り替えします。検証後にエラーが発生しなくなった後、[Process]ボタンを押下することでデータが反映されます。
注意点
本機能1回で取り込みすることが可能なCSV件数は500件までとなります。500件以上取り込みする場合はベンダーサポート又はファイルの分割操作が必要です。本機能では定期注文の支払い方法(クレカ番号など)を移行することができません。定期注文を移行する場合、お客様に支払方法を手動で更新して頂く必要があります。この場合お客様が支払い方法を登録されるまで、定期注文は停止状態となります。
拡張機能紹介② Bulk Updater by Recharge
利用する為に
「Recharge Subscriptions」の管理画面より[Apps]-[Marketplace]を選択します。Recharge Bulk Updater を見つけ 、Request をクリックします。
「Recharge Subscriptions」の管理画面より[Apps]-[Installed]からRecharge Bulk Updaterを起動することが可能となります。
利用方法
Recharge Bulk Updaterを起動することで、下記の画面が表示されます。一括更新する定期注文を以下の条件で抽出します。
・商品名
・バリエーション名
・価格
・SKU
抽出条件の指定後、下記の画面へ遷移します。この画面で一括更新するフィールドと更新する値を設定します。フィールドに指定できる項目は以下3項目となります。
・バリエーションID
・販売数量
・価格
抽出条件と更新内容を指定後、下記の画面へ遷移します。一括更新の対象となる件数と更新内容が表示されるため、これまでの設定内容で想定通りの更新が実施されることを確認します。想定通りなら、[Make update]を選択します。
これまでの手順とは別の方法で一括更新を行う方法も提供されています。アプリが管理している注文IDを以下のイメージのように貼り付けすることで、指定した注文IDを一括更新することも可能です。
先ほどと同様に更新するフィールドと更新する値を設定します。
注意点
一括更新には1件当たり数秒から10数秒程度の時間が必要となります。件数が多い場合は処理完了まで長時間となる恐れがあるため、可能な限り細かな粒度で操作を行うことをおすすめします。
拡張機能紹介③ Workflows by Recharge
利用する為に
「Recharge Subscriptions」の管理画面より[Apps]-[Marketplace]を選択します。Workflows by Recharge を見つけ 、Request をクリックします。
「Recharge Subscriptions」の管理画面より[Apps]-[Installed]からWorkflows by Rechargeを起動することが可能となります。
利用方法
Workflows by Rechargeを起動し、[Create new workflow]を選択します。ワークフロー名を入力し、ワークフローの条件設定を開始します。
先ず起動条件(Trigger)を指定します。
[Edit]を選択すると、以下イメージの何れかが選択可能となっている画面が表示されます。ワークフローを起動したい条件に従い、選択を行います。
・初回購入時にワークフローを起動する場合
・所定の定期注文回数後にワークフローを起動する場合
※リストボックスで定期注文の回数を選択します。Allを選択した場合は定期注文の発生毎にワークフローが起動します。
続いて、ワークフローで処理を行う注文の抽出条件を指定します。定期注文を以下何れかの条件で抽出します。
・商品名(商品ID)
・バリエーション名(バリエーションID)
・価格
・販売個数
なお、この条件はAND・OR条件で複数条件を指定することが可能です。
最後にワークフローで処理するフィールドと設定内容を指定します。フィールドに指定できる項目は以下の項目となります。
・バリエーションID
・商品名
・販売数量
・価格
・配送名、配送コード、配送料(※)
※配送名、配送コード、配送料は3項目同時に設定する必要があり、設定しない場合ワークフローが作成できません。配送コードには配送名と同じ内容を設定します。
ワークフロー作成後にワークフローを有効にすることで、今後作成される定期注文にワークフローが適用されます。
注意点
本機能ではバリエーションIDの変更は可能ですが商品IDの変更は行えません。頒布会のような機能として利用したい場合はShopifyの商品マスタで商品バリエーションとしてマスタ登録を行う必要があります。
最後に
Shopify定期販売アプリ「Recharge Subscriptions」の拡張機能3本をご紹介させて頂きました。これらはアプリベンダーが提供する機能ですので、当アプリをご利用中のマーチャント様はノーリスクで機能利用が可能です。またご紹介した機能以外で、サードパーティーアプリとの外部連携を利用した機能拡張も可能です。Sendgridとの連携によるマーケティングメールの配信、Yotpo Loyalty & Referralsによるお客様へのインセンティブ付与など多様な機能が容易されております。Shopifyでの定期販売をご検討のマーチャント様のご参考になれば幸いです。