3PL(スリーピーエル)とは?導入メリットなど解説
ここ数年で、耳にする機会が増えた3PLという言葉。急激に拡大しているEC市場とともに3PL市場も拡大しています。この3PLとはどのような事業なのか、ご説明します。
目次[非表示]
- 1.EC物流を支える事業
- 2.様々な事業形態
- 3.3PLを導入する目的
- 4.3PL事業の今後
EC物流を支える事業
荷主企業に代わり、物流業務の構築・運用をする
国土交通省によると
3PL(サードパーティー・ロジスティクス)とは…
荷主企業に代わって、最も効率的な物流戦略の企画立案や物流システムの構築の提案を行い、かつ、それを包括的に受託し、実行することをいいます。荷主でもない、単なる運送事業者でもない、第三者として、アウトソーシング化の流れの中で物流部門を代行し、高度の物流サービスを提供しております。 引用元:国土交通省 https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/butsuryu03340.html
つまり、企業における物流機能を第三者の企業に委託する形態のことを意味します。
そして、3PL(スリーピーエル/サンピーエルと読みます)と一言でいっても、そのサービスの内容は企業によって様々です。
様々な事業形態
アセット型とノンアセット型
3PLの事業形態は主に、アセット型とノンアセット型に二分されます。アセットの語源は、英語で「資産」や「財産」を意味する「asset」です。
アセット型 |
自社で保有する倉庫や輸送手段を利用してサービスを提供する形態
物流部門を一括で委託するため、依頼主である荷主にとって管理がしやすく、サードパーティと協力しやすい体制が作れることがメリットです。
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ノンアセット型 |
自社では倉庫や輸送手段を保有せず、パートナー企業と連携し、
サービスを提供する形態
商品の特徴やサービス内容によって、保管方法や配送方法を臨機応変に最適な手段に変えていけるのがメリットです。
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3PLを導入する目的
物流機能を外部へ委託することのメリット
1. コア事業への集中
今まで、物流機能へ割いていた時間や人材、いわゆる自社の経営資源をコア業務に集中させることができるようになるのが最大のメリットです。
2. 物流コストの最適化
自社で物流機能を持つ場合、膨大なイニシャルコストはもちろんのこと、設備の修繕費や、一定のランニングコストがかかります。外部に委託することにより、イニシャルコストは抑えられ、繁閑によってランニングコストも調整できるようになります。
3. 物流品質の向上
物流の専門家である、物流企業に委託することにより、物流業務の専門ノウハウやこれまで蓄積された経験から、高品質且つスピーディーな対応が可能となります。
3PL事業の今後
今後も拡大が予想される物流業界
発展し続けるEC市場ですが、世界と比較すると国内のEC化率はまだまだ低いのが現状です。
つまり、今後も成長しつづける市場ともいえます。
そんなEC市場にとって重要な機能である物流も、多様化するニーズに合わせて、様々な
サービスが市場に出回っています。
今後、3PLの事業形態も多種多様になっていくことでしょう。
【参考】フルフィルメントサービス部サービス紹介
フルフィルメントサービス部の部長であり、ECワンストップセンター北柏のセンター長である政岡啓介が、トランスコスモスのフルフィルメントサービス(ロジスティクスサービス)についてご紹介します。
https://transcosmos-ecx.jp/blog/fulfillment/11
【参考】顧客満足度を向上させる物流品質管理の取り組み
トランスコスモスで実施している、物流品質向上の取り組み「稼働判定」についてご説明します。
https://transcosmos-ecx.jp/blog/fulfillment/28