プロテイン市場の急成長!|ECとスポーツ
本ブログをお読みいただいている皆様は普段から運動をされていますか?
休日にランニングやサイクリング、その他趣味でフットサル・テニス・ゴルフ等をやっている!といった方もいらっしゃるかもしれません。
ここ数年、筋トレブームも起こり、フィットネス人口は増加しています。今回は、そんな筋トレライフを過ごす中で欠かせない「プロテイン」とECについてお話しします。
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コロナ禍におけるフィットネス人口の増大
24時間営業ジムの店舗数も急増
※経済産業省 特定サービス産業動態統計速報(2022年12月)
コロナ禍となり丸三年、実はフィットネス人口は年々増加しています。
これは感染防止策として個々人が取り組んでいる外出自粛による「空き時間」「運動不足」が遠因にあると考えられます。経済産業省の発表している「特定サービス産業動態統計調査」によると、フィットネスクラブに通っている人は13ヶ月連続で増加しており、人数にして13,937,685人もいるとのことでした。(2022年12月時点)
本記事を書いている私自身も、実は昨年から24時間営業のジムに通い始め、業務終了後の時間や休日の朝に筋トレをするなど、生活の一部に組み込むようになりました。
※バーベルスクワットをした翌日、翌々日は脚をプルプルさせながら社内を歩くことになりますが。
筋トレに欠かせないプロテイン
一日に必要なタンパク質量は?
一日に必要な「タンパク質」量をご存知でしょうか。日常生活を過ごすだけであれば男性60g、女性50gは摂取することが望ましいとされています。一日三食の食生活であれば、そこまで難しくはないのかな?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、筋肉を大きくしようとする人は違います。細かくは人により異なりますが、推奨摂取量の2倍は一日の内に摂取する必要があります。
これを食物に換算すると、以下のようになります。
・鶏卵(全卵):男性20個、女性15個
・鶏胸肉であれば男性600g、女性500g
日常的にこの量を摂取することは難しく、口にする食材を厳選しなければなりません。
そこで、効率よくタンパク質を摂取できるプロテインの出番です。
各メーカーで1杯としている分だけ水に溶かして飲むことで、20g~25gものタンパク質を一度に摂ることが出来ます。食間ごとに飲む場合であれば必要摂取量の半分はプロテインパウダーで賄うことが可能です。
そのためタンパク質摂取へのハードルを下げることから、初心者から上級者まで様々な層が利用しています。
個人向けプロテイン販売の「いま」と「これから」
さて、そんなプロテインですが、フィットネスブームによりEC市場へ参入する事業者はここ数年でより増えてきています。国内メーカーだけでなく海外の有名メーカー等も国際宅配便などを用いて日本で販売するようになり、競争は激化の一途を辿っています。様々な要素が絡み合った結果でありますが、特にEC市場拡大に寄与した商品特性は以下の2点かと思います。
- 日常的に摂るため少量買いはしない⇨荷物になるから家へ送って欲しい
- フレーバーの種類が豊富⇨店頭よりも選択肢の多いメーカー直営のサイトで購入したい
また、コロナ禍によるSNS上でのマーケティング活発化により、卸を介さないDtoCビジネスによるメーカーが増えたことも市場拡大における環境的要因として考えられます。アフターコロナを迎えても、フィットネス需要は引き続き増えていくと思われ、今後の市場拡大は十分あり得るか思います。
さいごに
これまでプロテインについての特徴・特性をお話してきましたが、最後に販売競争について考えてみましょう。
市場に増えてきている数多くの商品から、購入者はどのメーカーのプロテインを選ぶのでしょうか。元々プロテインに求められる効果は「タンパク質摂取」が主であり、それに付加できる価値は「価格」、「品質」、「信頼」の三つといえるでしょう。
同品質同価格帯で自社商品を売り出すためには「信頼」が重要です。そして、信頼を得るためにはマーケティングによる「知名度向上」が有効です。実際、インフルエンサーや芸能人をアンバサダーとして起用するメーカーも多く、ファンがそのまま固定客となっているパターンもあります。
激化するプロテイン市場で生き残っていくために、自社製品の価値をどう生み出すのか。そのためのブランディングが非常に重要です。
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