Shopify(ショッピファイ)アクセスコントロールアプリ Locksmith を解説(前編)
目次[非表示]
- 1.Locksmithとは
- 2.アプリの機能と設定
- 3.アプリの料金
- 4.Shopifyアプリ解説「まとめ」
Locksmithとは
Locksmithは顧客に応じて最適なコンテンツ(商品)を提供することができるアプリです。
例えば-
・ 既存顧客だけに特別なキャンペーンを実施したい
・ 新規顧客を獲得するためにまだ会員ではない人だけにキャンペーンを実施したい
・ 一定額以上の商品を購入したお客様だけにキャンペーンを実施したい
-など、ストアの顧客を増やしたり、顧客単価を上げるための施策を実施したいと思うことはありませんか?そんなときにおすすめしたいアプリが、この「Locksmith」です。
Locksmithをおすすめする理由は、シンプルかつ高機能という点です。
前述の例以外にも、次のようなユニークな施策を実施することができ、とても重宝します。
・ 越境ECを構築して、国別に商品やコレクションをカスタマイズしたい
・ 卸売と小売価格を設定して、それぞれへのアクセスを制限したい
・ 複数の条件を設定して該当する人だけがアクセスできるようにしたい
Locksmithは柔軟性の高い設定ができるので、業種を問わず様々なECサイトで導入することが可能です。また、設定画面は英語ですが、とてもシンプルで直感的に操作できるところもうれしいポイントです。
それでは、実際にどんな機能があるのかを紹介していきます。
アプリの機能と設定
基本的には「Locks」と「Keys」の2つを設定します。
Locksでコントロールする対象を決め、Keysで保護したリソースにアクセスするための条件を指定します。アクセスを制限する対象と、アクセスするための条件を指定することで、商品やコンテンツを保護することができます。
■「Locks」の設定方法
アプリ管理画面の「Add lock」の検索バーに入力します。
ストア内のリソースはほとんど名前で検索が可能です。
出典:https://docs.uselocksmith.com/article/233-an-introduction-to-locksmith
<制限できる対象>
- ショップ全体
- ページ
- 商品
- コレクション
- 価格
- ショッピングカート
- ログインページ
- 登録ページ
- 商品バリエーション
※ 少し上級者向けなのでここでは説明を省きますが、画像右上の「Start a Liquid lock」を使用すると、さらにユニークな設定も可能です。
「Keys」の設定方法
Locksを設定するとKeysを設定できるようになります。
「Add the first key」をクリックして条件を選択します。
<アクセスするための条件>
以下の項目はプルダウンで選択が可能です。
- 特定のタグを持っている、もしくは持っていない
- サインインしている、もしくはしていない
- パスコードを持っている
- シークレットリンクからアクセスする
- Mailchimpアカウントと連携している
- Klaviyoアカウントと連携している
- メールアドレスが一致する
- 過去50件の注文に特定の商品が含まれている
- これまでの注文数が指定した数以上である
- 特定の商品、もしくは商品バリエーションがカートに入っている
- 特定の金額以上がカートに入っている
- IPアドレスが一致する
- ロケーション(場所)が一致する
- 指定した日時にアクセスする
※ ここでもLiquidを使えばよりユニークなカスタマイズが可能です。
いくつか例を見てみましょう。
① 「顧客管理」で設定した特定のタグをもっている顧客だけに表示したい
「is tagged with…」を選びます。
この条件では、顧客がアクセスするためにはログインしている必要があります。
「顧客管理」からタグを設定する方法についてはこちらを参照ください。
https://help.shopify.com/ja/manual/shopify-admin/productivity-tools/using-tags
② 会員限定でアクセスを可能にしたい
「is signed in」を選びます。
③ 顧客の国別に表示内容を変えたい
「is visiting from a certain location(city, country, etc)」を選びます。
アクセス元のIPアドレスの場所を自動検知してロケーションを特定します。
「Regions(地域)」、「Countries(国)」、「Provinces/States(州)」、「Cities(都市)」、「Towns (街)」といった条件を指定することができます。
詳しくは、こちらの公式ドキュメントを参照してください。
https://docs.uselocksmith.com/article/192-restricting-by-location
④ 複数の条件を指定したい
「AまたはB」・「AかつB」といった複数の条件を指定することでより細やかなコントロールが可能になります。例えば、「会員またはシークレットリンクを持っている人のみアクセスできるようにする」場合、上記②のように「is signed in」を選択後、「+Add another key」をクリックします。
続けて「arrives via secret link」を選択してシークレットリンクを設定します
「Or, permit if the customer...」は「サインインしている」もしくは「シークレットリンクを知っている」人がアクセスできることを示しています。
前述の②のように「is signed in」を選択したあと、「+Add another key」ではなく「and...」をクリックすると条件が追加され、これら複数の条件に合致した場合のみアクセスが可能になります。
アプリの料金
出典:https://apps.shopify.com/locksmith
月29ドルのベーシックプランでは9ドル、月79ドルのスタンダードプランでは29ドルと、Shopifyのプランに応じて料金が異なります。15日間は無料で使えるのでまずは試してから導入されることをおすすめします。
Shopifyアプリ解説「まとめ」
初めてのお客様に特別価格を提示してご注文を促すことは、まさに新規顧客の開拓につながりますし、会員限定のシークレット販売で会員を優待することは、お得意様のナーチャリングのひとつの方法です。このような様々な施策を可能にする Locksmith は、ストアの発展に一役買うことのできる優れたアプリだと言えます。レビュー(英語)を見ると、カスタマーサポートのサポートも大変好評のようですので安心感もあります。「施策と言っても何をすれば・・」とお悩みの店長さんにも、まずはこの Locksmith でできることを見ていただきたい!そんな、おすすめアプリのひとつです。