Shopifyストア分析を活用してみよう!(初級)
EC事業の運用は、データに基づいた判断が重要になります。Shopifyのストア分析はそのための心強いツールではありますが、慣れていない方にとっては少し難しく感じるかもしれません。
本記事では、Shopifyストア分析の基本的な活用方法を分かりやすく説明します。
またEC事業者を支援するサービスについてもご紹介します。
Shopifyストア分析とは?
Shopifyストア分析は、売上、顧客行動、在庫状況など、さまざまなデータを提供する機能です。
パソコンからは、Google Chrome からShopifyへログイン後、画面左側のメニューにある「ストア分析」をクリックして確認できます。
(こちらはテストサイトの管理画面です)
ストア分析のメリット
Shopifyの分析レポートは、ただの数字の羅列ではなくグラフやチャートによって視覚的に表現されています。
これにより売上や顧客行動のトレンドを一目で把握することができ、例えば売上が急増したタイミングや、特定の商品がどのように売れているかを視覚的・直感的に確認できます。
※スタッフメンバーがレポートやダッシュボードにアクセスするには、ストア分析の権限が必要です。アクセスできない場合は、ログインアカウントを登録したストアオーナーなどに確認してみてください。
分析レポートのここをチェックしよう
ストア分析のダッシュボード画面の左上に日付が表示されているエリアがあります。
クリックして期間を変更することができます。
例えば[過去30日間]に変更して、1ヵ月の変化を見てみましょう。
分析は「傾向を見つける」ことと、「比較」することの2つが重要です。
販売合計/総注文数/ベストセラー商品
まずECサイトで重要なレポートの一つが売上レポートです。
いつ、何がどれだけ売れているのかが確認できます。
グラフを見て、売れているタイミングに傾向がないか探してみましょう。
オンラインストアのセッション数
オンラインストアにアクセスしたユーザーのアクセス数です。「訪問者数」とも言います。
閲覧して離脱するまでを1つのセッションとして計測されています。
一度サイトを離れたあとに再びアクセスすると、同じユーザーであってもセッション数は「2」とカウントされます。
ただアクセス分析でいう「ユーザー数」とは異なりますので気を付けましょう。
またセッション数も、取り扱い商材やサイトによって傾向に差が出やすい項目です。
例えば「平日のアクセスが多い」「週末のアクセスが多い」といった傾向を探してみましょう。
(こちらはテストサイトの管理画面です)
加えて、レポートは定期的に確認することが重要です。
前週や前月と比較して、売上や顧客行動の変化があれば早めに気づき対応することができます。
毎週、または毎月といったサイクルで、レポートをチェックする習慣をつけましょう。
初期設定のままでは確認できないこと
非常に便利なストア分析ですが、解析を進めていくと初期設定のままでは確認できない内容が出てくるでしょう。以下に一例を挙げてみます。
可視化されたグラフのダウンロード
エクスポートメニューでは、ダウンロードできるのは数値などのローデータのみです。エクセルなどで集計することはできますが、可視化されたグラフデータはダウンロードができません。Shopifyアプリを利用することで、グラフ形式でデータのエクスポートが可能となります。
またはShopifyの「Advancedプラン」もしくは「Shopify Plus」をお使いの場合は、カスタムレポートを使うことでも可能となります。
他にも、報告資料に貼り付けるだけでしたら画面コピー(キャプチャ)がお手軽です。
Windowのパソコンをお使いでしたら「shift+windows+s」のショートカットから「Snipping Tool(スニッピングツール)」を起動できます。範囲選択をして、パワーポイントなどに「ctrl+v」でそのまま貼り付けることができます。
ページビュー数(PV数)の確認
ページビュー数とは、そのページを何回見られたかを確認できる項目です。
ユーザーが『トップページ → 商品ページ → トップページ』とアクセスした場合は、トップページのページビュー数は「2」となります。セッション数とは異なるので注意しましょう。
ただページビュー数はストア分析では確認ができません。
別途、無料アクセス解析ツール「Google Analytics 4」などを使って確認ができます。
初回購入件数、複数回購入件数の集計、リピート購入率の計算
Shopifyの「Advancedプラン」もしくは「Shopify Plus」をお使いの場合は、「カスタムレポート機能」を使うことで初回とリピーターの確認をすることはできます。
ただ購入回数に応じたデータなど細かいカウントを行いたい場合、また上記以外のShopifyプランの方は、Shopifyアプリを利用することで簡単に集計できるようになります。
かご落ち率の計算
Shopifyアプリを利用すると、かご落ち率の追跡と自動計算ができるようになります。
またこちらも、別途「Google Analytics 4」などのアクセス解析ツールを使うと詳細を確認できます。
専門的な支援サービスの活用
データの可視化や定期的なチェック、そして目標を設定し、ECサイト運用を通してビジネスの成長を目指しましょう。
またトランスコスモスでは、EC事業者が抱えるお悩みを解決する多くの事例があり、ShopifyをはじめとしたECサイトの分析・調査、そこからの具体的なアクションプランの提案を行っております。
専門的な支援が必要な場合は、ぜひトランスコスモスへご相談ください。