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Shopify(ショッピファイ)データエクスポートアプリ Ez Exporter - Data Exports を解説

定期的に売上分析・顧客分析を行うことはECサイトの運用で欠かせませんが、注文データには顧客情報が含まれるため取り扱いがセンシティブですし、また、生(ナマ)の注文データや顧客データをExcelでレポートに仕上げる人件費もバカになりません。そこで今回は「Ez Exporter - Data Exports」というShopifyアプリをご紹介いたします。


目次[非表示]

  1. 1.EZ Exporter - Data Exports について
  2. 2.Ez Exporter - Data Exportsのテンプレート
  3. 3.Ez Exporter - Data Exportsの運用例
  4. 4.Ez Exporter - Data Exportsの実行ログ
  5. 5.Ez Exporter - Data Exportsの利用料金
  6. 6.Matrixify(Excelify)との違い
  7. 7.Shopifyアプリ解説「まとめ」


EZ Exporter - Data Exports について

Shopifyにも様々なデータをエクスポートする機能はありますが、データ項目の絞り込みやメタフィールド(カスタマイズした項目)のエクスポート、スケジュール実行には対応しておりません。

Ez Exporter - Data Exportsは、注文、下書き注文、商品、コレクション、顧客など様々なデータを CSV(カンマ区切り)、TSV(タブ区切り)、XLSまたはXLSX(Excel)などの形式で簡単にエクスポートできます。また、標準で売上レポート、在庫レポート、顧客サマリー、顧客LTVなどの様々なテンプレートが用意されています。スケジュール機能は、15分毎、30分毎、毎時間、毎日、毎週、毎月といったサイクルでエクスポートを実行することもできます。エクスポートしたファイルは電子メールに添付して送信したり、FTPやSFTP、Dropbox、Googleドライブ、Google スプレッドシート、Amazon S3(AWS)にアップロードすることも可能です。


Ez Exporter - Data Exportsでエクスポートできるデータ

注文

Shopifyがエクスポートできるデータに加えて、バーコード、商品ハンドル名(自動的に生成される商品識別名)、バリエーション、画像URL、在庫数などの項目を含むことができます。
下書き注文
Shopifyは電話などで受け付けた注文を管理画面から登録することができ、これを下書き注文と呼びますが、この下書き注文のデータもエクスポートすることが可能です。
注文リスク
Shopifyは注文時のIPアドレスやクレジットカードの情報などからShopifyストア全店の取引履歴に基づく注文リスクの分析を行っていますが、そのリスクスコアや不正勧告、推奨アクションなどを取得することができます。
フルフィルメント
注文日と共に、出荷日や出荷ステータスといったフルフィルメントの情報をエクスポートできます。
トランザクション
Shopifyのデータ構造では注文データごとに最大100の決済処理データが紐づいており、これをトランザクションと呼んでいます。トランザクションには「オーソリ(与信)」、「セール(与信と同時に売上確定)」、「キャプチャ(売上確定)」、「ボイド(オーソリまたはキャプチャのキャンセル)」、「リファンド(返金)」といった種類があります。EzExporter - Data Exportsではこのトランザクションに含まれるオーソリコードやエラーコード、決済ゲートウェイ名などの情報をエクスポートすることができます。
カートアトリビュート
ECサイトで熨斗(のし)のサービスを受け付けているときなど、熨斗の表書きや名入れをお客様が自由にできるようにしたいというニーズがありますが、Shopifyではカート(cart-template.liquid)の<form></form>の間に「name="attributes[表書き]"」といった属性を持つInputタグを追加することができます。Ez Exporter - Data Exportsは、このInputタグの値を取得することができます。
商品プロパティ
皮革製品やアクセサリーなど、名入れの加工サービスを受け付ける場合がありますが、Shopifyでは商品ページ(product-template.liquid)の<form></form>の間に「name="properties[名入れ]"」といった属性を持つInputタグを追加することができます。Ez Exporter - Data Exportsは、このInputタグの値を取得することができます。
払い戻し
注文データに紐づく返金情報をエクスポートすることができます。
割引
注文データに紐づく割引情報をエクスポートすることができます。割引情報は注文単位の割引、および商品単位の割引の両方が対象です。
顧客
顧客の氏名、住所、メールアドレス、電話番号といった情報の他、注文回数や総支払額をエクスポートすることができます。
商品
商品ID(Shopifyの内部ID)や商品ハンドル名、商品タイトル、ベンダー、商品説明、商品画像URLなどの商品情報をエクスポートすることができます。
商品バリエーション
商品のバリエーションごとのID、タイトル、SKUコード、バーコード、価格、在庫情報などをエクスポートすることができます。
商品原価/売上原価
注文や商品のエクスポートで商品ごとのコストを出力することができます。
UTMパラメータ
Shopifyの注文データには「landing_site」という項目があり、これがどのページから流入したかを示します。またEz Exporter - Data Exportsには get_url_query_param_value()という関数が用意されているので、これを使ってURLから特定のクエリーパラメータを抽出することもできます。
在庫
注文や商品データと共に在庫情報をエクスポートすることができます。マルチロケーションにも対応しています。
メタフィールド
Shopifyには商品や注文の基本項目にストア独自の項目を追加できるようにメタフィールドという機能が用意されています。ただしShopifyの管理画面からメタフィールドを編集することはできないためメタフィールドに対応したアプリを使うことになります。Ez Exporter - Data Exportsでは、注文や商品、バリエーション、顧客、コレクションの各メタフィールドに保存されたデータをエクスポートすることができます。


Ez Exporter - Data Exportsのテンプレート

  • 顧客LTV
  • Facebook 商品データフィード
  • Google ショッピングフィード
  • 直近7日間のハイリスクな注文
  • 在庫レポート
  • 注文毎ピッキングリスト(商品イメージ付きGoogleスプレッドシート用)
  • 直近30日間のトラッキング番号
  • 在庫切れ商品
  • Pinterest 商品データフィード
  • 売上原価(商品コスト/粗利)
  • 返金(一部返金を含む)
  • 直近30日間の日別売上
  • 未発送(一部未発送を含む)
  • 直近30日間のUTMパラメータ
  • 売上サマリー
    • 直近90日間の国別売上
    • 直近90日間の州別売上
    • 顧客別売上
    • ギフトカード別売上
    • 月別売上
    • 商品別売上
    • SKU別売上
    • 週別売上
    • ディスカウントコード別週間売上
  • 注文
    • キャンセルされた注文
    • 直近30日間の関連サイト別注文
    • 配送先国別注文
    • 配送先州別注文
    • 直近30日間の注文場所別注文
    • 直近30日間のギフトカードを含む注文
    • 直近7日間のギフトカードで支払われた注文
    • 直近7日間のPayPalで支払われた注文
    • 一部発送の注文
    • 部分返金の注文
    • 先月のSKU別販売数量
    • 直近30日間の返金商品
    • 返金注文
    • 未発送の注文
  • 下書き注文(電話などで受け付け管理者が登録した注文)
    • 完結した下書き注文
    • 請求書送付済みの下書き注文
    • オープン状態の下書き注文
  • 商品
    • 全商品(バリエーションを含む)
    • 在庫レポート(マルチロケーション)
    • 商品毎在庫サマリー
    • 商品種別毎サマリー
    • ベンダー毎サマリー
    • 商品のカスタム情報
    • 公開済み商品(バリエーション含む)
    • 商品種別毎バリエーション在庫数
    • ベンダー別バリエーション在庫数
  • 顧客
    • 国別顧客
    • 州別顧客
    • マーケティングを受け入れた顧客
    • 有効なアカウントを持つ顧客
    • 10回以上注文している顧客
    • 1000ドル以上支払っている顧客
  • コレクション
    • 公開されているコレクション
    • 非公開のコレクション

他にも、他のShopifyアプリやプラットホーム、3PL(サードパーティロジスティクス)に対応したテンプレートが用意されています。これらのテンプレートはカスタマイズして利用することも可能です。


Ez Exporter - Data Exportsの運用例

前日の注文データをすべてCSV形式でエクスポートして電子メールで送信する。

Ez Exporterの左メニューで「Data Settings」をクリックして設定一覧を表示し、右上の「+Create Data Settings」をクリック。注文データをエクスポートするため Order を選択します。

Data Settingの編集画面が表示されたら、「Name」に任意の名前、「Date and Time Format」はデフォルト、ソートが必要な場合は「Sort By (Optional)」と「Sort Order (Optional)」を設定します。「Date and Time Format」のデフォルトは yyyy-mm-dd hh:mm:ss という書式ですが、必要に応じてカスタマイズも可能です。

また、「Filter」のセクションで基本的な絞り込みを設定することができます。前日の注文をエクスポートするには、「Order status」を open、「Fulfillment status」を Unfulfillment、「Payment status」を Paid、「Created」を Yesterday にします。

「Custom Fields」では出力する項目を選択したり、項目の順序を入れ替えたり、また出力先の項目名(ヘッダー行の名前)を変えることも可能です。

こうして「Data Settings」の設定が終わったら、次に「Export Profiles」でエクスポートの方法やスケジュールの設定を行います。

「Name」には任意の名前を付けます。エクスポートのバッチ名と考えてよいでしょう。「Data Settings」では先ほど「Data Settings」で作成した設定の名前を選択します。エクスポート形式はCSVなので、「Data Separator」を Comma(",") にし、「Quoting」を Minimal (Only add quotes where necessary)、「Line terminator」を CRLF (Carriage Return and Line Feed) にします。CSVファイルにヘッダー行が必要ない場合は、「Include header row」のチェックを外します。また、「Filename pattern」にエクスポートデータのファイル名を指定することができますが、その設定に {{ timestamp }} や {{ date }} といった記述を含めることで、ファイル名に自動的に日付や日時をつけることができます。

 「Destination」のセクションでは、エクスポートしたファイルをどこに送るかを設定します。今回は電子メールで送信するため「Type」を Emailにし、「Email addresses」にメールの宛先、「Subject (Optional)」と「Message (Optional)」にメールの題名と本部を記述します。

「Schedule」のセクションでは「Enable schedule」のチェックをオンにし、「Frequency」を Dailyに、「Time」に実行時刻を指定します。なおスケジュールはストアのタイムゾーン設定に基づいて実行されます。

※注文データを電子メールに添付して送信することはセキュリティの観点からおすすめしません。



特定の商品を購入した顧客を注文データから抽出する。

例えが悪いのですが、販売した商品がリコール対象になったときなど、注文データから対象の商品を検索したい場合があります。Ez Exporterの左メニューで「Data Settings」をクリックして設定一覧を表示し、右上の「+Create Data Settings」をクリック。注文データをエクスポートするため Order を選択します。

「Data Settings」の基本項目を適当に設定したら、「Custom filter」セクションを開き、左のプルダウンボックスで Lineitem Product ID を選択、中央のプルダウンボックスで is equal to を選択、右のテキストボックスに対象商品の商品IDを指定します。

なお、Shopifyの商品IDはどこで確認できるのか少し分かりづらいのですが、Shopify管理画面の商品管理で商品を選択したとき、URLに表示される13桁の数字です。



在庫数が既定数量を下回った商品を抽出する。

売り切れ商品を放置しないように日々の在庫チェックは不可欠です。Ez Exporterの左メニューで「Data Settings」をクリックして設定一覧を表示し、右上の「+Create Data Settings」をクリック。商品在庫データをエクスポートするため Product を選択します。

「Data Settings」の基本項目を適当に設定したら、「Custom filter」セクションを開き、左のプルダウンボックスで Variant Inventory Quantity を選択、中央のプルダウンボックスで is less than or equal to を選択、右のテキストボックスに在庫閾値(仕入閾値)の数値を指定します。



Ez Exporter - Data Exportsの実行ログ

Ez Exporter - Data Exportsを実行したときの状況はログとして記録されます。この実行ログを見るには、Ez Exporter - Data exportsの左メニューで「Export profiles」をクリックします。エクスポートプロファイルのリストの下に「Activity Log」として表示されます。

この実行ログの残存期間は料金プランに応じて30~90日間になります。

データのエクスポートをスケジュール実行していて、ある日、ファイルが届かない等の問題が起きたときは、まずこの実行ログを確認してみてください。


Ez Exporter - Data Exportsの利用料金

Standard Plan、Professional Plan の「Large Data」と Premium Plan の「Very Large Data」の違いは、エクスポートジョブの実行時間制限の差で、「Large Data」は1時間、「Very Large Data」は5時間に制限されています。制限時間内に取得できるデータ量はデータの項目やエクスポートの種類、Shopifyプラン(Shopify APIのコール制限とレスポンスの仕様)に依存します。



Matrixify(Excelify)との違い

検索エンジンで「Shopify エクスポート」を検索するとMatrixify (Excelify)のほうが上位に表示されますが、Matrixify (Excelify)はインポート/エクスポートに対応しており、エクスポートしたデータを手元で一括更新してインポートするというのがコンセプトだと思われます。対して、Ez Exporter - Data Exports にはインポート機能がなく、エクスポートしたデータをレポートにしたり、定期的にデータを他システムへ連携するのが主な用途と考えられます。したがって、両アプリの比較はあまり意味がないとは思いますが、Ez Exporter - Data Exportsのエクスポート機能の特徴・優位性をまとめました。


エクスポートデータの出力先(出力方法)が豊富

Matrixify (Excelify)はデータエクスポートしたファイルの出力先として、ローカル(利用者のパソコン)へのダウンロード、もしくはFTP/SFTPにのみ対応していますが、Ez Exporter - Data Exportsはローカルへのダウンロード、FTP/SFTPへのアップロードの他、電子メールでの送信、Dropbox、Googleドライブ、Googleスプレッドシート、Amazon S3(AWSのストレージサービス)へのアップロードが可能です。

出力項目の絞り込みや計算結果の取得が可能

Matrixify (Excelify)は前述したとおり、エクスポートしたデータを手元で更新し、そのファイルをインポートすることでデータを一括更新するといった使い方ができるが故に、データ項目を絞り込んだり並び替えることができません。対して、Ez Exporter - Data Exportsは出力項目を絞り込んだり、自由に並び替えができますので、注文データから個人情報を除外してエクスポートするといったことが可能です。また、出力項目に式を記述することで、計算結果を出力することもできますので、Excel等でレポートを作成する際には、Excelのセルに式を書くひと手間を減らすことができます。

細やかなフィルター機能

例えば注文データをエクスポートするとき、Matrixify (Excelify)は日単位になりますが、Ez Exporter - Data Exportsは時刻まで指定することができます。細かな点ですが、日々の受注件数が膨大なストアの場合、こういった点が重要だったりします。



Shopifyアプリ解説「まとめ」

前述したとおり、Ez Exporter - Data Exportsにはインポートの機能がありませんので、WMS(倉庫管理ステム)に注文データを送信して、出荷実績のデータを受信するといった双方向のデータ連携には向いていませんが、CRM(顧客管理)に連携して顧客分析・マーケティングに活かす、販売管理・会計管理システムに連携してタイムリーな売上分析を行うといった一方向のデータ連携に適しています。

データ連携が前提でなくても、データ抽出時に様々な条件設定ができるため、「商品Aと商品Bを購入していて、直近60日以上注文のない顧客」をピックアップして、顧客フォローを行うというような使い方も可能にします。

Ez Exporter - Data Exportsの使い方は https://www.highviewapps.com/docs/ez-exporter/ (英語)に詳しく説明されています。また、FAQ形式のナレッジベース https://www.highviewapps.com/kb/apps/ez-exporter/ (英語)にも参考になる情報がたくさんありますので、Ez Exporter - Data Exportsが目的・用途に合っているかどうかを調べるときや、エクスポートの設定に迷ったときは、ぜひご覧ください。

トランスコスモスShopifyエンジニア
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