
ユニファイドコマースってなに?その意味とメリットを解説
今後も成長が見込まれるEC市場。新たな「商取引=コマース」 として注目されているのが「ユニファイドコマース」です。今回は、その意味とメリットを解説します。
現在に至る「商取引=コマース」の流れ
商取引における「チャネル」とは、商品やサービスを顧客に届けるための経路や手段を指します。
旧来の商取引「シングルチャネル」から、通販・ECの普及により発展した「マルチチャネル」。EC・スマホの使用が日常化した近年は「オムニチャネル」が商取引の主流となりました。
旧来の取引「シングルチャネル」
旧来より続く商取引で、「店舗(企業)と顧客との接点が単一」であるチャネルを指します。顧客が実店舗へ赴いて商品購入する形態が主ですが、近年ではネットショップで商品購入する形態もシングルチャネルと呼びます。
1995年ごろ~「マルチチャネル」
通販・ECが普及したことにより発展した、「複数のチャネルが独立して運営する」チャネルです。
「実店舗」にくわえ「通販(テレビ・ラジオ・カタログが主)」「WEBサイト」など、顧客は様々な媒体から商品情報が得られ、電話やハガキ、オンラインなど様々なルートから商品購入できる形態を指します。
店舗(企業)側は顧客の来店を待つだけでなく、顧客のニーズに合わせて柔軟にアプローチできるのが特徴です。
2015〜2020年ごろ「オムニチャネル」
EC・スマホの使用が日常化したことにより発展した、「複数のチャネルをシームレスに統合させた」チャネルを指します。
欲しい商品が実店舗で品切れだった時、「オムニチャネル」は即座にネット購入などのオプションを提供し、顧客を購買へと誘導させることが可能に。
顧客は最適な方法で商品を購入でき、店舗(企業)は在庫情報などを各チャネルに共有させることで、売上機会の向上など販売強化が目指せるのです。
そして「ユニファイドコマース」の時代へ
すべての顧客接点を統合し、販売機会を最大化する「オムニチャネル」。これをさらに発展させ、個々の顧客に最適なサービスを提供して顧客体験の一元化を目指すのが「ユニファイドコマース」です。
例えるなら、複数の信頼できる友達と買い物に行くような感覚。あなたがオンラインで服を見ていると、友達の一人が「この服は3色が実店舗に在庫があるよ」とアドバイス。もう一人が「実店舗なら今はセール中だからお得だよ」。さらに一人が「この服は全色がオンラインで買えて、近所の宅配ポストに届けてくれるよ」…こんな感じでしょうか。
複数の販売チャネルが統合されているので、顧客は自分の希望や状況に合わせて、オンライン、実店舗、モバイルアプリなどチャネルの使い分けが実現。より便利で一貫性のある体験を得ることができます。
さらに、異なるチャネル間の「在庫管理・顧客情報を共有」するオムニチャネルを超え、ユニファイドコマースは「在庫管理・顧客情報を統合」。要約すれば、異なるチャネルを一つの統合されたシステムとして扱うため、すべての情報をよりリアルタイムかつシームレスに共有できます。
「ユニファイドコマース」が持つメリット
最適な顧客体験の提供と業務の効率化、この両立が目指せる「ユニファイドコマース」。各顧客にパーソナライズしたサービスを提供することができ、顧客満足度のさらなる向上が目指せます。
さらに顧客の購買履歴や行動データを統合することで、より精度の高いマーケティング施策を実現。オンラインとオフラインを問わず、全ての顧客に多角的かつ一貫したサービスが提供できるのです。
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