
Shopify通常プランとShopify Plus(ショッピファイプラス)の機能の違いを解説
世界170カ国で展開し、100万店舗以上のストア開設実績を誇るECプラットフォームとして注目されているShopifyですが、エンタープライズプランであるShopify Plus(ショッピファイプラス)をご存知でしょうか。
大量販売を行うマーチャントを対象としたShopify Plusは、
従来のShopifyの機能はそのままに、
・高度なAPIと技術リソースの提供
・1分間に1万決済以上でも処理することができるインフラ環境
・BtoBサイト向けの専用機能
といった機能を有しており、既存のShopify以上に汎用性が高くカスタマイズ可能なプラットフォームとなっています。
しかし、実際に何ができるのか?本当に自社ECサイトにShopify Plusの導入は必要なのか?といったことが気になる方は多いのではないでしょうか?
今回はそんな方のために、ShopifyとShopify Plusの違いについて、詳細を比較しまとめました。
それぞれの機能の違いを比較することで、少しでも導入時の参考になれば幸いです。
おさらい:Shopifyに搭載されている機能
ShopifyとShopify Plusを理解するにあたり、
まずは、Shopifyに標準装備されている機能を簡単におさらいしていきましょう。
※これらの機能は、Shopify Plusでも利用可能です。
■マルチチャネルプラットフォーム
Shopifyは主に以下のチャネルとの連携に対応しています。
・オンラインストア: Shopifyのオンラインストアとチェックアウトを通じて販売します。
・Buy Button: 外部のウェブサイトやブログにBuy Buttonを埋め込んで、Shopifyのチェックアウトを通じて直接商品を販売します。
・ Shop: Shopアプリを通じてブランドの存在感を管理し、顧客とエンゲージメントを高めます。
・Facebook: ストアのFacebookページのShopタブから直接商品を販売します。
・Instagram: Instagramの投稿に商品をタグ付けして、直接販売や顧客とのインタラクションを増やします。
・Google & YouTube: GoogleやYouTubeを通じて販売します。
・TikTok Shop: TikTok Shopを通じて販売します。
Shopifyアプリストアに追加された外部サービスを利用することで、その他の販売チャネルの開設も可能です。
■在庫管理
在庫追跡の設定、在庫の表示、在庫数の調整を行います。
■Shopify APPストアの利用
既存の機能に加えて、配送指定や、SEO対策、商品レビュー機能などの様々な拡張機能を追加ダウンロードできるストアです。
■越境ECのへの対応
多言語・他通貨設定に対応しており、越境ECサイト構築をスムーズにします。
■ストア分析
サイトの流入データと購買データをまとめて確認できます。
■100種類以上のテンプレートを用意
Shopifyは100種類以上のカスタマイズ可能なテンプレートを用意しています。
■Shopify POSを搭載
Shopify POSを利用して、オフラインでの商品販売ができます。
Shopifyはこんな方におすすめ
→本格的なECサイトを立ち上げたい中小規模のマーチャント
決済手数料が他のECカートと比べて低いと言ったメリットもあり、これからECサイトで本格的に商品販売をしたい中小規模のマーチャントにおすすめです。
Shopifyの機能を試しに使ってみたい方は、
3日間は無料体験が可能ですので是非試してみて下さい。
Shopifyの解説と立ち上げ方法はこちら:ECサイト構築といえばShopify(ショッピファイ)機能やメリットを紹介
Shopify Plusの追加機能比較
Shopifyの基本的な機能を振り返った所で、Shopify Plus(ショッピファイプラス)の追加機能を説明していきます。
なお、Shopify Plusの料金形態については、こちらの記事でまとめていますので是非こちらも参考にしてください。
Shopify Plusの料金体系と機能について:Shopify(ショッピファイ)の使用料金まとめ。決済手数料や月額の利用料金、入金サイクルについて
Shopify Plusでのみ利用可能な機能
・在庫のロケーション数の増加
・サポート体制の強化
・チェックアウトのカスタマイズ機能
・B2Bストア
・無料でストア追加が可能
・専用APIのアクセスとエンドポイント
・Launchpad
・Shopify Functionsで構築されたカスタムアプリ
参考:https://www.shopify.com/jp/pricing
Shopify Plusの追加機能を解説
■在庫のロケーションの増加
複数倉庫拠点にある同一商品の出荷割り当てが可能となります。大量販売、実店舗や複数出荷倉庫を持っている企業の管理に有効です。
■サポート体制の強化
Shopify Plusを利用する場合、Shopify Plusでのストア構築のため、ローンチエンジニアからの優先的なサポートを受けることができます。また、事業戦略や管理に関するアドバイスを専任の担当者から受けることも可能です。
■チェックアウトページのカスタマイズ機能
Shopify Plusのみで実行できる機能は以下の通りです。
Checkout UI extensions:
チェックアウトページと注文状況ページにカスタムUIやコンテンツを追加する
GraphQL Admin API(Checkout Branding API ):
色やフォントの変更やブランドロゴの追加などチェックアウトの見た目をカスタマイズする
Shopify Functions:
チェックアウトのバックエンドロジックをカスタマイズするカスタムロジックの追加(配送方法や決済方法のカスタマイゼーション、ディスカウント、オーダールーティング、カートとチェックアウトのバリデーション等)
Post-purchase checkout extensions:
購入後のページにカスタムUIやコンテンツを追加する
Web pixel app extensions:
顧客イベントのトラッキング
■B2B on shopify
Shopifyの既存ストアに加えて、卸売ストア・B2Bストアなどの会員制ECサイトを追加することが可能です。
これにより、卸売 (B2B)と小売 (B2C・D2C)を1つの管理画面とストアで一元的に販売することができます。もしくは、B2B専用ストアを開設して運用を分離することも可能です。
どちらの方法を選択した場合でも、各購入者に対して、特定価格、決済条件、免税などを設定することができるようになります。
これらの作業を行う上で、外部アプリとの連携や、プログラミングといった複雑な作業は必要ありません。
詳細はこちら:
https://www.shopify.com/jp/plus/solutions/b2b-ecommerce
■無料でストアの追加が可能
追加料金なしにShopify Plus仕様のストアを9つまで作成可能となります。例えば、
既存の国内ECサイトに加えて、
・国内向けB2Bの卸売ストアを新しく追加
・海外向けのShopify Plus仕様のストアを新しく追加
・既存サイトをB2B向けの卸売ストアとしてカスタマイズ
などが可能となります。
※上記は同一のブランドに限り利用可能です。
■専用APIのアクセスとエンドポイント
Shopify Plusでは、APIの制限が解除され、通常の5倍の容量・速度となります。
また、以下のAPIの呼び出しが可能となります。
GiftCard API: ギフトカードの管理に使用します。
Multipass API: 複数のストア間でのシングルサインオンをサポートします。
User API: ユーザー情報の管理に使用します。
GraphQL API: より効率的にデータを取得・操作できるAPIです。
■Launchpad
予約販売や商品公開のスケジュール設定をする管理画面。
期間限定販売や商品公開の時限設定が可能なAPPです。
販売キャンペーン、商品リリース、またはフラッシュセールを簡単に自動化およびスケジュール設定することができます。
■Shopify Functionsで構築されたカスタムアプリ
独自のボリュームディスカウントからビジネスに合わせた配送ルールや検証ルールまで、あらゆるものを作成できます。
以下のような機能を実装することができます。
・配送オプションの名前を変更、並べ替え
・チェックアウト時にカートの明細、注文の小計、配送料に適用される新しいタイプの割引を作成
・カート内のすべての商品に適用される新しいタイプの割引を作成
・カート内の特定の商品または商品バリアントに適用される新しいタイプの割引を作成
Shopify Plusはこんな方におすすめ
→カスタマイズが必要な大規模開発、複数店舗展開を行いたいマーチャント
その他Shopify Plusの情報は、下記に記載されておりますので、チェックしてみて下さい。
https://www.shopify.com/plus
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