D2Cブランドの成長フェーズとShopify活用を知る。フラクタ×トランスコスモス技術研究所【#ShopifyjpMeetup レポート】
この度、2019年11月29日(金)に株式会社フラクタ様と共同にて、Shopify Meetup(ショッピファイ・ミートアップ)を開催いたしました。
当日の様子を本ブログにてレポートいたします。
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弊社は今年Shopify Meetupを2度開催してまいりましたが、2019年はこれでラスト。
テーマは「ブランドの成長を加速させるShopify活用方法」。
そんな今回のShopify Meetupは、1年の締めくくりにふさわしく、先日業務提携を行い、「2Plus」というShopify Plusに特化したサービスを共同リリースしたブランディングエージェンシーの株式会社フラクタ様との共同開催。
フラクタ様のブランディングスペースを舞台に、ゲストにはShopifyマーチャントであり、メディア注目のD2Cブランド「objcts.io(オブジェクツアイオー)」様を迎えるという豪華な内容となりました。
フラクタ様のブランディングスペースでの開催。素敵すぎる空間でした。
第一部:「企業の成長フェーズに合わせたShopify活用パターン」(フラクタ藤永様)
まずは、株式会社フラクタのテクニカルソリューションアーキテクトである藤永様によるセッションからスタート。
Shopifyの特徴と活用パターンのご説明に加えて、ブランドの成長フェーズに合わせてどのようにECを成長させるのか、そのポイントについて。
「Shopifyはブランドの最高のパートナー」であると藤永様。
その理由としては以下に集約されます。
①ブランド成長に合わせたスケーラビリティ
②ビジネスへの集中を可能にする盤石なインフラ
③即時立ち上げが出来るスピード感
ブランドの創業期~成長期~安定期という各フェーズおいては、求められるニーズは全く異なります。しかし、Shopifyでは、成長に伴う変動要素に対して、アプリケーションなどを活用しながら、メリハリを効かせたビジネス展開が実現でき、全てのフェーズにおいてShopifyを活用することが可能です。
創業期のお客様がShopifyの持つ基本機能を中心に活用している事例や、成長期のお客様では、基本構成ではどうしても解決できない悩みを独自開発で解決したケースをご紹介。
そして、未来のECとも言われる「ヘッドレス・コマース」の事例まで、会場の皆様にとって非常に有益な情報に溢れたセッションでした
第二部:「Shopifyと連携したBtoB/BtoCマーケティングツールの活用」(トランスコスモス技術研究所 高田)
EC業界歴10年以上のベテラン、高田によるセッション
続いて、もはやShopify Meetupではお馴染みとなった「元・メガネ屋」の高田が登壇。
今回のテーマでは、弊社もパートナーを務めるインバウンド・マーケティングソリューション”HubSpot(ハブスポット)”とShopifyの連携についてはご紹介いたしました。
藤永様のセッションにあったように、ブランドの成長フェーズと求められるニーズは常に変化します。HubSpotもまたShopify同様、様々な成長ステージに合わせた活用が可能です。
そして、意外と知られていないことに驚きですが、ShopifyとHubSpotはツール連携しており、複雑なシステム開発の必要はなく、連携も可能です。
セッションの中では、そんな二つのツールを連携することで、EC事業者を悩ませる「カゴ落ち」に対してより詳細なフォローアップも実現可能になることをご紹介しました。
HubSpotを活用すればより詳細なシナリオでのカゴ落ち対応も可能に
また、HubSpotにCRM基盤を統合することで「リアルイベントの一元管理」も可能になる事例を紹介。弊社もセミナー時には活用していますが、BtoCビジネスならポップアップストアにも応用可能であり、オムニチャネルへの活用の可能性も広がると言えるでしょう。
成長企業の共通項の一つが、限られたリソースを最大限に活用するために「フェーズに合わせて適切なソリューションを活用する」ことだと言えます。ShopifyもHubSpotも自社の成長フェーズに合わせて活用方法を模索することが重要です。
第三部:ブランドとしてのShopify活用について(Zokei沼田様・フラクタ河野様)
皆さん注目のメインセッション。真剣にメモを取る方も多くみられました
そしていよいよ第三部は、株式会社フラクタ代表取締役 CEO 河野 貴伸様と、株式会社Zokei 代表取締役 沼田雄二朗様によるメインセッション。
沼田様は土屋鞄製造所にてマーケティングやSNSの立ち上げ、ECサイトの開発などを経験されており、2013年に渡米し、約1年間ニューヨークでD2Cスタートアップのリサーチを行っていたとのこと。その時以来、米国で盛り上がるShopifyの可能性に気づき、河野様とディスカッションを始めたとのことです。
そんなShopifyを活用してブランドを構築していく際、やはり「インフラ」面を心配しなくて済むのは大きなメリットだと言います。
実際に、弊社でも、顧客に対してシステム構築だけではなく、運用フェーズもご支援していますが、やはりインフラ、運用は監視を続ける必要があり、通常はスケールとともに必然的にコストも膨らみます。もし少人数でブランドを立ち上げたとしたら、やはりそこまで手が回りにくくなるのも実情でしょう。
そんな現状を加味しても、Shopifyで予算を抑えてコンパクトに開始できることや、安定した基盤が担保されていることは、非常に魅力的とも言えるのではないでしょうか。
またZokei様は、Shopifyを使うことで、開発ディレクションやエンジニアリングのリソースを削減できていると言います。実際に、Shopifyプラットフォームはノンプログラマーでもカスタマイズ等がしやすく、大規模なエンジニアリングが必須というわけではないということも、ブランド構築フェーズでは魅力なのかもしれません。
そして、今後の期待として、オムニチャネルを実現するためのShopify POSへの期待なども触れて頂き、セッションを締めくくりました。
おまけ:Q&Aコーナー・ネットワーキングタイム(懇親会)
ここでは会場からの質問を一部お届け。
Q:ShopifyPOSって伸びそうですか?
A:
伸びると信じている。現状日本では提供していない決済機能や免税対応は課題だろう。だが、決済についてもAPIを活用すればベンダーとの連携も可能となる。
Q:他ECカートと比べた印象は?
A:
ブランド構築とShopifyは相性が良い。ただし、日本の商習慣や商材とマッチするか等があるので優劣の問題ではない。お客さんが何を望むのかでソリューションは変わる。
そして、Q&Aも終わり、最後はお待ちかねのネットワーキングタイム(懇親会)!
登壇者と参加者の交流はもちろん、積極的に参加者同士も意見交換している姿が印象的でした。
単なる座学形式の「勉強会」ではなく、こうした相互のコミュニケーションを通して意見を交換することで、皆さまの課題解決のヒントが見つかれば幸いです。
ピザとビールが素敵な空間を彩り、最高の雰囲気で2019年最後のShopify Meetupは締め括られました。
ご来場いただいた皆様、ご登壇頂いた沼田様、会場提供いただき運営頂いたフラクタ様、ありがとうございました。