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Shopify出荷処理アプリ「FulfillSync」を解説

今回はShopifyアプリのFullfillSyncをご紹介いたします。SyncXという会社が提供している注文追跡を自動化し出荷処理ができるアプリです。このアプリはCSV形式で注文データを読み取り、自動で配送時の追跡番号を付与し、注文を一括処理することができます。なお現時点(2023年12月時点)では、日本語対応はされていません。


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目次[非表示]

  1. 1.Fullfill Syncの特徴
  2. 2.使用方法
  3. 3.ファイル取込と出荷実践
  4. 4.無料版と有料版の違い
  5. 5.まとめ



Fullfill Syncの特徴

FullfillSyncの特徴は大きく3つあります。

・様々な方法でアップロード可能
FTP接続やメールなどの方法で注文情報をアップロードすることができます。

・定期的に注文情報を取得可能
スケジューリング機能を使用し、定期的に注文情報を取得できます。

・すべての情報をログで管理可能
すべての注文とフルフィルメントを管理および追跡できます。

アプリをインストールすると下記ページにアクセスできるようになります。テンプレートがいくつか用意されておりますので、任意のテンプレートを選択します。「Start Blank」を選択した場合は、何も初期設定がされていないテンプレートが表示されます。他テンプレートは初期値が設定されていますので、お好みのテンプレートを選択してください。



使用方法

テンプレートを選択すると「Source Type」の設定画面に遷移するので注文情報のアップロード方法を選択します。

対応しているアップロード方法は以下の通りです。(CSV形式)

・FTP接続
・FTPS接続
・SFTP接続
・URL接続
・ファイルアップロード
・メール経由
・Google Sheet
・Smiffys Rest API

次に「Mapping and Configuraion」タブでアップロードファイルに記載する注文情報や追跡番号などのマッピング設定を行います。


・Order

注文情報を正しく取り込むために注文番号の形式と列番号を指定する必要があります。対応している形式は以下の通りです。

・注文番号 (例) 1001
・注文名 = 先頭文字 + 注文番号 (例) #1001
・Shopify 注文ID (例) 406492184611
・注文シーケンス番号 (例) 101

また注文情報を取得する際に、あらかじめ無視してほしい注文情報がある場合は注文番号の先頭あるいは末尾の文字を指定し、該当する注文を対象外にすることができます。
(例) テスト注文など


・Tracking

アップロードした注文情報に配送情報がある場合はその情報をそれぞれの列にマッピングすることができます。Shopify側で自動で情報を検知し、マッピングすることもできますが、下記画像のように各項目にデフォルトの情報を設定することもできます。


・Partial Fulfillment

SKUや個数を指定すると、部分的なフルフィルメントを行うことができます。また設定をすることにより、何らかの原因でSKUがない注文が発生した場合は処理対象から自動的に外すこともできます。

※ デフォルトではPartial Fulfillment の項目が何も選択されていない場合は、すべての注文情報が処理されます。


次に「Advanced Settings」タブで各項目についての詳細な設定を行うことができます。


・Filters

この機能を使用することで特定の支払いステータスのみの注文を処理することができます。また任意の列を指定し、その中から特定の文字列を保持する注文を除外することもできます。
(現時点で、フィルターできる値は1つのみ)


・After fulfilled

フルフィルメント後に注文ステータスを任意の状態に変更することができます。
この機能は更新された注文ごとに追加クレジットが必要となります。(1回のフルフィルメントごとに1クレジット = 0.01$)
なお、変更できるステータスは以下の通りです。
・変更なし
・支払い済み
・アーカイブ化

またフルフィルメント後に、任意のタグを追加することもできます。


・File format

デフォルトではCSVファイルを使用して注文情報を取り込みますが、ファイル名を指定することでXlsxまたはXlsファイルも使用が可能となります。またCSVファイルの区切り文字を選択することもできます。

対応している区切り文字は以下の通りです。
・「タブ」
・「スペース」
・「,」
・「;」
・「|」


・Order Duration

何日前までの注文情報を対象に処理を行うかを選択することができます。なお。この期間が長ければ長いほど、処理時間が長くなるので注意が必要です。

選択できる期間は以下の通りです。
・14日
・30日
・90日
・180日


・Fulfillment Log

この機能を使用することで、最大過去6か月分の注文情報とフルフィルメント情報を確認・管理することができます。また、エラーが起きている注文のみを確認することもできるので問題が起きた際にもすぐに対処することが可能です。



ファイル取込と出荷実践


以上のようにアプリの設定に合わせたファイルをアップロードすることで、簡単に出荷作業を実施することができます。ここでは非常に簡単な設定でも出荷ができることをお見せしたいと思います。

・FulfillSyncの設定

 Source Typeでのファイル取込方法の設定は「File Upload(管理画面への直接ファイルアップロード)」とします。


Mapping and Configurationの設定では、下記設定を行います。

[Order]項目

注文番号の形式:注文名 = 先頭文字 + 注文番号
列番号:0(CSVの1列目を0と計算します。)

[Tracking]項目

追跡番号の列番号:1


他項目は指定しません。

 


また、Advanced Settingのタブはデフォルトのまま何も指定しません。
こちらで設定に沿ったCSVファイルを作成します。

今回1行目にカラム名を記載していますが、Fulfill Syncでの取込時には無視されますのでご安心ください。

設定通り、1列目に先頭文字 + 注文番号の形式での注文番号、2列目に追跡番号の指定がされたCSVファイルになっています。3列目に出荷日の列を記載していますが、Fulfill Sync上で3列目は何も指定していないため、無視されます。このように不要なカラムがあっても取込ができるのも良い点かと思います。


実際に上記ファイルをアップロードしてみましょう。
アプリ管理画面のトップから作成したフォーマットを選択し、Start Uploadボタンを押下します。

以下のような画面が表示されるので、ドラッグ&ドロップもしくはクリックでファイルを指定します。

ファイルを選択したら、Upload Nowボタンを押下します。成功すると「Fulfilled」の文字が表示されます。アクティビティログも残りますので後からログ確認が可能です。


Shopifyの管理画面から対象の注文を見てみましょう。
先ほど出荷作業を行った#1799の番号の注文が「出荷済み」になっていることがわかります。CSVで指定した追跡番号も問題なく記載がされています。


たったこれだけの設定で簡単に出荷を行うことができました。本記事では実践しませんが、上でご紹介した詳細な設定も活用して出荷作業を試してみることをおすすめします。


無料版と有料版の違い

FulfillSyncはインストールは無料で行うことができますが、一回のフルフィルメントを行うごとに1クレジット(1クレジット = 0.01$ )かかるため、都度クレジットを購入する必要があります。
(利用例) 200回のフルフィルメントを行うと2$かかる

無制限プランも用意されており、月額29$を支払うことでクレジットの購入をせずにFulfillSyncを利用することもできますので是非お試しください。



まとめ

こちらのアプリを導入することで、フルフィルメント業務を自動化することができ、管理もしやすいためトラブルを少なくすることができます。また通常の利用コストも安く、ビジネスの規模によっては無制限プランを利用することで、使えば使うほど1回辺りのコストを抑えることができるためとてもお勧めできるアプリだと思います。またSyncX社はほかにも在庫管理やバーコードスキャナーとの連携を可能にするアプリなど様々なアプリを提供しているので、併せてチェックしてみてはいかがでしょうか。


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