Shopify(ショッピファイ)購入制限アプリMin&Max Limits by Limitsifyを解説
「Min&Max Limits by Limitsify」が Shopifyアプリストアに復活していることを確認しました。(2022年4月13日)
本記事で紹介している「Min&Max Limits by Limitsify」は、現在 Shopifyアプリストアから消えているようです。(2022年3月14日)
今回はショッピファイアプリの Min&Max Limits by Limitsify をご紹介いたします。特売品や限定品を「おひとり1つまで」に限定する集客施策を実施したり、最小注文数量を設定して出荷コストのバランスの調整や客単価を改善、あるいは個口割れを防ぐために最大注文数量を設定するなど、注文に様々な条件付けが実現できるとても実用的なアプリです。
目次[非表示]
- 1.アプリの特徴
- 2.アプリのメニュー
- 3.All Limitsの主な機能
- 4.アプリの利用シーン
- 5.アプリの料金プラン
- 6.Shopifyアプリ解説「まとめ」
アプリの特徴
様々な条件付け機能を提供
何よりも設定できる条件の種類が豊富なことが Min&Max Limits by Limitsify の特徴です。ECサイトで使われるほとんどのパターンの条件付けに対応しています。
設定画面が分かりやすく設定も簡単
設定画面は機能ごとにメニュー化されており、英語ではあるもののシンプルな設定画面はマニュアルが無くても使うことができます。
リーズナブルな利用料金
基本プランが月額4ドル、プレミアムで月額7ドルという価格設定ですが、ほとんどのケースでは基本プランで十分かと思われます。1注文ごとに何パーセントといった従量課金もありません。また、3つの設定まで10日間無料でお試し利用できます。
アプリのメニュー
Min&Max Limits by Limitsifyのメニュー
Shopifyのアプリ管理から Limitsify - min/max limitsを選択するとメニュー画面が表示されます。左メニューの内容を確認すると次のような設定ができるようです。
All Limits |
以下のような各種合計値での条件付けができます。
・合計金額
・商品数
・指定期間中の商品数
・商品重量
|
Alert customiztion |
警告表示についてテキストやレイアウトをカスタマイズすることができます。ただしすべてのテーマに対応しているわけではありません。 |
Installation |
テーマを変更した場合などに、Limitsのスニペット(画面上に表示される小さなパーツ)をインストールしたりアンインストールすることができます。 |
Billing |
アプリのプランを変更することができます。 |
Orders Limits |
一日の注文件数の上限が設定できます。 |
Cost Limits |
商品毎のコストの合計による条件付けができます。 |
All Limitsの主な機能
主に使われる All Limitsの一部を紹介します。
カート合計金額制限 ※Order properties > By Total Price
一度の注文で購入できる最小金額と最大金額の設定が可能です。一定以上の客単価にならないと出荷コストが見合わない場合に最小金額、いたずら注文や不正注文によるチャージバックのリスクを回避したい場合などに最大金額を設定するといった使い方ができます。
カート合計商品購入数制限 ※Order properties > By Number of Items
一度の注文で購入できる商品数合計の最小個数と最大個数の設定が可能です。出荷コストに見合う商品個数として下限を設定したり、個口割れにならないように上限を設定したりすることができます。
1注文毎の特定商品(SKU)の購入数制限 ※Product
一度の注文で購入できる特定の商品の最小個数と最大個数の設定が可能です。販促目的で特売品を販売するような場合に上限を設定するケースが多いようです。
1注文毎の特定商品タイプの購入数制限 ※Product Type
一度の注文で購入できる同一カテゴリ商品の最小個数と最大個数の設定が可能です。商品点数が少なめの衣料品のストアなどで、カラーやプリント柄の異なる商品を別SKUとして販売している場合に、複数SKUでも数量制限したいときに使います。
指定期間中の特定商品購入数制限 ※Order Limits > Limits
特定商品の購入数の上限を期間指定して設定することができます。例えば、人気のゲーム機などは転売目的で大量購入されるリスクがあるため、発売から一年間は一人1個しか買わせないといった制限ができます。また、サプリの初回限定お試し価格1,000円といった商品にも使うことができます。 この機能は指定期間中の受注総数を制限するものであり、お一人1個という制限はできないようです。(2021.12.24訂正)
同梱必須制限 ※Dependent Items
特定の商品の購入するには、別の指定商品を必ず同梱購入するように設定することが可能です。
同梱不可制限 ※Exclusive Products
特定商品について、他の商品との同梱購入ができないように設定することが可能です。例外として同梱できる商品を指定することも可能です。大型商品や冷蔵冷凍などの通常の便種で送れない商品を設定することが多いようです。
この機能だけは少し設定がややこしいのですが、2つあるチェックボックスの内、上段のチェックをオンにしたとき(デフォルト)、「Product」に指定した商品をカートに入れたときに、他の商品が同梱できなくなります。「Product」には複数の商品を設定できるのですが、「Product」に指定されている商品だけは自由な組み合わせで同梱することができます。また、「Exclude products」に設定した商品も例外となり、同梱することが可能です。
そして下段のチェックボックスをオンにしたとき(上段はオフになります)は、「Product」に設定した商品の中からは1つしか選べなくなり、また、この画面で設定されていない商品は同梱が可能です。(「Exclude products」は無意味になるので使いません)
アプリの利用シーン
カート合計商品購入数制限
①商品の物理的なボリュームによって2個までの同梱配送が可能な商品に、「3個以上」の同時購入ができないように設定します。
②カートに該当商品を入れて数量を3個に変更し、変更内容反映ボタンを押下します。
③購入手続きボタンを押下すると、購入不可のメッセージが表示され購入手続きに進めることができません!数量を2個以下に修正すると、購入手続きに進めます。
期間指定の特定商品購入数制限
①数量限定の人気商品をより多くの顧客にお届けできるするため、1年間(1/1~12/31)中には一人の顧客が1個のみ購入できるように設定します。※期間を「~2099/12/31」など遠い未来日として設定することで、アカウント毎の購入可能数を制限する運用も可能です。
②既に購入履歴がある顧客が再度該当商品をカートに入れます。
③購入手続きボタンを押下すると、購入不可のメッセージが表示され購入手続きに進めることができません!
同梱不可制限
①高額で配送中の破損リスクがあり、特別な配送方法を採用している商品に対して他の商品との同梱ができないように設定します。
②同梱不可の該当商品と別の商品をカートに入れます。
③購入手続きボタンを押下すると、同梱不可のメッセージが表示され購入手続きに進めることができません!
アプリの料金プラン
利用料金は利用可能な機能によって月額 $4のベーシックまたは $7のプレミアムの2プランです。ベーシックですべての機能が利用でき、プレミアムだと商品ページに MOQ(最小発注数量)を表示したり有効な数量のみを表示できるようにしたりと、便利な機能が追加で利用できるようです。ただし、プレミアムの追加機能はベンダーによるセッティングがないと使えないようです。
Shopifyアプリ解説「まとめ」
フルフィルメントなどの運用に沿った購入制限の機能として大変優れた Shopifyアプリです。料金が非常にリーズナブルな点も好評な理由のひとつです。ただ、 Shopify app storeのレビューを見ると機能面は高評価を受けているのに対してインフラが弱い印象があります。アクセス集中する商品を扱うような場合はご注意いただく必要がありそうです。また、転売対策としての機能も十分とは言えませんが、これらのマイナスポイントを差し引いても人気のあるアプリであることが分かります。