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次世代ECプラットフォームが導入する『ヘッドレスコマース』の魅力とは?

2024年9月に経済産業省から『令和5年度電子商取引に関する市場調査報告書』の公表がありました。2023年の日本国内のEC(eコマース、電子商取引)市場は、「BtoC」は24.8兆円、「BtoB」は465.2兆円であり、2020年のコロナ禍以降、拡大を続けています。

  令和5年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました (METI/経済産業省) 経済産業省は、「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」を実施し、日本の電子商取引市場の実態等について取りまとめました。 https://www.meti.go.jp/press/2024/09/20240925001/20240925001.html

市場の拡大とあわせて、ECの仕様やトレンドも日々進化を続けています。
特に近年注目を集めているのが「ヘッドレスコマース」という新しいECサイトの仕組みです。フロントエンドとバックエンドを切り離すこの方法は、企業にとって柔軟性やスピード、マルチチャネル展開の可能性を広げる革新的な技術として期待されています。本記事では、そんなヘッドレスコマースの魅力について解説します。

目次[非表示]

  1. 1.ヘッドレスコマースとは?
  2. 2.ヘッドレスコマースの特長
  3. 3.導入に際してのポイント
  4. 4.ヘッドレスコマース導入事例
  5. 5.ヘッドレスコマースの可能性
  6. 6.さいごに

ヘッドレスコマースとは?

ヘッドレスコマースとは、eコマース(ECサイト)の「フロントエンド」と「バックエンド」システムを切り離した仕組みのことを言います。

ヘッドレスコマースのイメージ図

一般的なeコマースでは、ユーザーが商品情報の閲覧や購入を行う画面「フロントエンド」と、サイト管理者が在庫管理や決済処理を行う「バックエンド」システムが一体化しています。

しかしヘッドレスコマースではAPIによって連携することで、フロントエンドとバックエンドを分離し、それぞれが独立して機能します。

これによりサイト管理者はフロントエンドを自由にカスタマイズし、さまざまなデバイスやチャネルに対応したユーザー体験を提供できるようになるのです。


ヘッドレスコマースの特長

柔軟性

ヘッドレスコマースの大きなメリットの一つは、その柔軟性です。

従来の一体化された仕組みでは、フロントエンドをカスタマイズするとバックエンドにも影響を与える可能性があり、変更作業が複雑化し改修規模が大型化する傾向にありました。

しかしヘッドレスコマースでは、フロントエンドとバックエンドが独立しているため、デザインや機能の変更が容易になり、スピーディーに変化へ対応することができます。

加えて、APIを使ってさまざまなチャネルで一貫性を持たせた体験を提供できるため、マルチチャネル戦略を検討する管理者や企業にとっては理想的なソリューションと言えるでしょう。

安全性

フロントエンドとバックエンドを分離することで、サイバー攻撃など受けるポイントを減らすことで、従来タイプより安全性が高いと言えます。

読み込み速度

パフォーマンス面でも優れていて、分離されたフロントエンドがページの読み込み速度を高めています。ユーザーにとっては快適にサイトを利用でき、サイト管理者にとっては遅延による離脱を防ぐことが期待できます。


導入に際してのポイント

ヘッドレスコマースの導入にあたっては、留意すべきポイントがあります。

まず「フルスクラッチ(土台なしのゼロからの新規開発)」か、Shopifyのカスタムストアフロントなど「ヘッドレスコマースに対応したECシステム」を採用する必要があります。

その上で、APIベースのシステムをしっかりと理解し、それを活用するためのエンジニアリングリソースの確保が非常に重要です。

ヘッドレスコマースは柔軟性がある反面、従来型よりも技術的なサポートが必要なケースが多いため、技術者との連携が欠かせません。
あわせて、既存のシステムやデータベースとの統合を考えなければなりません。
多くの企業が既に使用しているシステムとの互換性を確認し、スムーズな移行を図ることが成功のカギとなるでしょう。


ヘッドレスコマース導入事例

トランスコスモスにおける導入事例の一例をご紹介します。
このヘッドレスコマースの構造を持つ『Shopify』を軸として、味の素グループ様でのD2C事業をご支援いたしました。

味の素グループ様が目指すID連携システムに、Shopifyを導入することでMAツール(今回のケースではb→dash)やメール配信サービスとの連携を実現しました。
またヘッドレスコマースであることで、事業の発展や方針変更に合わせて、各種ツールの変更など柔軟に対応する基盤を構築することに成功しています。

(味の素様 提供サービスイメージ)


​​​​​​​詳しくは、下記リンクにてご説明しておりますので参考にしてみてください。

  味の素グループ様 導入事例 ShopifyでD2C ECモール「AJI MALL」を立ち上げ、フロントからバックオフィス、コンタクトセンター、ロジスティクスまでワンストップでECモール運用をサポート。 EC-X|トランスコスモス


その他ヘッドレスコマースの社外の事例については、こちらの関連記事でご紹介していますのでご覧ください。(こちらの事例は英語サイトへリンクします)

  【徹底解説】未来のEコマースを牽引する「ヘッドレス・コマース」とは 新しいECサイトのカタチ「ヘッドレスコマース」についてご紹介します。ヘッドレスコマースのメリット・デメリット・具体例についても解説します。 EC-X|トランスコスモス


ヘッドレスコマースの可能性

ヘッドレスコマースは、今後のeコマースの未来を担う革新的な技術です。

従来の枠にとらわれず、マルチチャネル、マルチデバイス対応を容易にするこのアプローチは、消費者の多様なニーズに応える柔軟なシステムとして、今後ますます広がりを見せるでしょう。

企業にとっては、ヘッドレスコマースを採用することで、競争力を維持しながら新たなビジネスチャンスを作ることができる可能性があります。
特に、個々の企業独自のブランド体験を重視する時代において、ヘッドレスコマースは最適な選択肢と言えます。


さいごに

以上、本記事ではヘッドレスコマースの特長や可能性について解説いたしました。

私たちトランスコスモスでは、ECプラットフォーム『Shopify(ショッピファイ)』を活用して、多くのEC事業者様のECサイト構築を支援しております。

Shopifyではカスタムフロントの導入によるヘッドレスコマースの実装も、またShopify以外のECサイトの運用や構築についても柔軟な連携が可能になります。

自社ECのお困りごと・ご相談はぜひトランスコスモスへおまかせください。


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