
本店サイトとモール店サイトの違い
世の中多くのオンラインショップが存在しますよね。(私は生粋の楽天ユーザー)
おそらく一度は身近なネットショップで買い物をしたことはあるかと思います。Amazon・楽天・Yahoo!・自社ECサイトなど、いっぱいありますが、
今回は、そもそも本店サイトとモール店サイトの違いについてまとめていきます。
本店サイトとモール店サイトの違い
本店サイトとは、「自社サイト」とも呼びます。すなわち、自身のドメインでお店運営をするということです。要は自分の土地でお店運営をすること、路面店のイメージです。
一方、モール店サイトは、「モール店」とも呼び、楽天・Amazonなどの大型ショッピングサイト内に出店するということです。要はイオンなどのショッピングモールに構えるというイメージです。
それぞれのメリット・デメリット
次に、それぞれメリットデメリットがあります。
【メリット】
本店サイト:
- 自社へのリピート率が高い(平均25%程度)
- 運営費用が安い(月額利用料+決済手数料=5%ほど)
*トランザクション料を取るカートシステムあり)
モール店:
- モール運営会社で集客をしてくれる
【デメリット】
本店サイト:
- 集客は自社で行わなくてはならない(一般的に販管費は売上の20%~30%)
モール店:
- 運営コストが高い(マージン+クレジットカード決済=15%~20%ほど)
- モールへのリピートは高いが自店舗への返りは低い(5%以下とも言われている)
- モール店内での競争になる
要は、モール店は「お客さんは呼んでくるから、そこからはよろしく!」というスタンスです。一方自社サイトは、誰も呼んできてくれませんから自分たちでお客さんを呼ばないといけません。そのため自社サイトにはSEOや広告などが必須ということになります。その代わり「どこのお店で買ったか」はわかるので、気に入った商品でしたらリピートしますよね。リピート性が高いのはこの所以です。
一方消費者視点から見ても、自社サイトとモール店では異なります。
【自社サイトに求める消費者】
- 安心したものを買いたい
- 専門性の高い商品が欲しい
- どこにも置いていないような商品が欲しい
- 専門的な情報が欲しい
【モール店に求める消費者】
- 安いものが欲しい
- モール店のポイントが付くようにしたい
- 世の中にある一般的なものを早く欲しい
モール店で、よく同じ商品で価格順で並べられていたりしますよね。お客さんはモール店の名前(Amazon・楽天など)はわかりますが、自店舗の名前まで覚えているという方は少ないはずです。消費者からしても、モール店では「同じ商品なら、安いところで、しかも早く届くところで」を求めています。そのため価格競争に陥りがちになります。またモール店で専門性の高い商品を販売したところで、そもそも検索されないため、まず買われません。
この性質をよく理解しないと、絶対にうまくいきません。また、売り上げは取れていても利益が取れないといったことはよくある話。私自身ECサイトを運営していましたが、売り上げは毎年上がっているのに、利益が同じように上がらないといった経験をしていますし、コンサルタントとして失敗している企業を何度も見てきています。
自社サイトには自社サイトのやり方、モール店にはモール店のやり方がありますので、それが自分達の商売に合っているか、消費者視点に立って求められている方はどちらなのかを見極めなければなりません。
簡単に言ってしまうと、
本店サイトは、
自社の商品をしっかりと売りたいプラットフォーム(利益重視・ブランディング重視・直販志向)
モール店は、
自社の商品を大量に捌きたいプラットフォーム(数量重視・卸売り志向)
と、なります。
もちろん、それぞれ売り上げの上がるテクニックや手法、施策はありますが、まずはここをしっかりと理解して自社の商品はどちらが適正か考えてみましょう。