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「ECモール」ってなに?『今さら聞けないシリーズ』第2弾

『今さら聞けないシリーズ』第1弾では、日本国内のEC市場の現状と今後について解説しました。今後も成長が見込まれるEC市場ですが、その中で勝ち残っていくためにECモールについて攻略することが重要です。今回の『今さら聞けないシリーズ』第2弾では、このECモールについて、解説します。​​​​​

目次[非表示]

  1. 1.ECモールってなに?
  2. 2.ECモールの種類
  3. 3.2023年 国内「ECモール」売上ランキング
  4. 4.3大「ECモール」(楽天市場/Amazon/ Yahoo!ショッピング)の特徴
  5. 5.日本のEC市場で無視できないECモール


ECモールってなに?

楽天市場、Amazon、 Yahoo!ショッピング...

ECモールとは、Amazonや楽天市場のように複数のブランドや店舗が、一つの大きなサイトに集まって出店している複合型のECサイトのことです。

簡単にECサイトが始められることや、有名モール自体に集客力がある場合は、自社のページを訪問してくれる可能性が高くなるメリットがあります。

一方で、ECモール内で他の店舗と比較されるため、「価格競争になりやすい」ことや、商品が売れた際にECモールに手数料を支払わなければならないため、利益面で注意が必要です。


ECモールの種類


  マーケットプレイス型ECモール

代表例:Amazon、メルカリ

インターネット上の大きな市場のようなものをイメージすると分かりやすいです。
各ショップはモールに「出店」するのではなく、商品を「出品」します。
ユーザーからみて、マーケットプレイス型のECモールでは各ショップの独自性はほとんど見られません。


テナント型ECモール

代表例:楽天市場、Yahoo!ショッピング、ZOZOTOWN、au PAY マーケット

1つのECモールのなかに複数のECサイトが立ち並ぶ形態です。
各ECサイトが、一定の範囲内で独自性を出すことが可能です。



統合管理型ECモール

自社内で構築するECモールのことです。
複数の自社ブランドをECモール化したもので、ECモールを自社で構築する形式です。複数のブランドを統合管理することができるモールサイトのことを指しています。




2023年 国内「ECモール」売上ランキング

一番利用されているモールは?

​下記の表が、2023年の国内「ECモール」売上ランキングになります。

順位
モール
流通総額
1位
楽天市場
5兆6,301億円
2位

Amazonジャパン

3兆2,000億円

3位

Yahoo!ショッピング

1兆6,525億円

4位

メルカリ

7,844億円

5位

ZOZOTOWN

5,088億円

6位

Qoo10

2,004億円

7位

auペイマーケット

1,287億円

​​​​前回のブログで、物販系分野 BtoC-EC市場規模が、2022年13兆9,997億円だったという記事を書きましたが、ECモールの上位3モール、「楽天市場」、「Amazonジャパン」、「Yahoo!ショッピング」の売上の合計が、約10兆4,000億円になるので、物販系分野 BtoC-EC市場の70%以上をECモールの上位3モールで占めているという状況になります。
日本のECの特徴として、ECモールが占有率の高さが挙げられると考えます。



3大「ECモール」(楽天市場/Amazon/ Yahoo!ショッピング)の特徴

楽天市場

国内EC流通総額


国内EC流通総額
種類
出店店舗数
初期費用
月額料金など

5兆6,301億円


種類

テナント型

出店店舗数

約 5万6500店舗 ※2022年時点

初期費用

0円

月額料金など

月額出店料:19,500円~
システムサービス利用料金
決済サービス 利用料金

日本国内でもっとも売上高が大きいECモールが、楽天市場です。
楽天市場は2022年時点で約 5万6500店舗ものショップが出店しており、「楽天スーパーセール」や「楽天お買い物マラソン」などのイベントも盛んに行われています。
連携している楽天カードのポイント還元率の高さが人気で、ほかにも多数の連携サービスがあり、多くの会員IDを獲得しています。



Amazonジャパン

国内EC流通総額
国内EC流通総額
種類
出店店舗数
初期費用
月額料金など

3兆2,000億円


種類

マーケットプレイス型


出品事業者数
約 16万社※2021年度
初期費用
0円
月額料金など

月額4,900円または1商品につき100円
販売手数料(8%~45%)
フルフィルメント by Amazon(FBA)利用料

世界規模でオンラインショッピングを展開するマーケットプレイス型の代表格ともいえる存在のECモールです。

Amazonは国内2位の売上を誇りますが、楽天市場のようにテナント型のネットショップを出店するのではなく、商品を出品するかたちです。
「フルフィルメント by Amazon(FBA)」を利用すれば出品した商品をAmazonの倉庫へ置いておき、購入されたら出荷から発送、カスタマーサポートに至るまでAmazonが代行してくれるのも魅力です。

EC販売で商品は1つからでも出品がOK。ショップとしての体制が整っていなくても、簡単にオンライン販売をはじめられます。

Amazonも、TV CMでもお馴染み「プライムデー」と「ブラックフライデー」といったのイベントも盛んに行われています。



Yahoo!ショッピング

国内EC流通総額
国内EC流通総額 種類 出店店舗数 初期費用 月額料金など
1兆6,525億円

種類
テナント型
出品店舗数
約 120万店舗※2022年度
初期費用
0円
月額料金など
 月額費用、販売手数料無料、決済手数料(決済金額の3.0~4.48%または150~300円/件)​​​​

Zホールディングス株式会社が運営するテナント型のECモールです。

毎年出店店舗数が増加傾向にあり、楽天・Amazonに続く存在として今なお成長を続けるECモールです。

Yahoo!ショッピングは自社で展開するPayPay、LINEなどのサービスと連動したマーケティングにも力を入れており、集客力の高さも注目です。



日本のEC市場で無視できないECモール

日本のECの特徴として、「ECモール」の市場の占有率の高さ、そして3大モールである楽天市場/Amazon/ Yahoo!ショッピングの特徴について触れてきましたが、参考になりましたでしょうか。EC市場で成長していくためには、日本のEC市場を広く占有しているECモールの仕組みを知り戦略を立てることが必要不可欠です。

今後もブログでECモールの動向について情報を発信していく予定です。ぜひ、参考にしていただればと思います!


(関連記事)

Amazon、楽天市場など各ECモールの2024年問題対策

『今さら聞けないシリーズ』第1弾 日本のEC市場ってどうなの?

『今さら聞けないシリーズ』第3弾 ECモールのレギュレーションってなに?

ECとは?ECモールと自社ECの違いは?メリットデメリットを徹底比較

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