「ECモールのレギュレーション」ってなに?『今さら聞けないシリーズ』第3弾
『今さら聞けないシリーズ』として、これまで第1弾では、「日本のEC市場ってどうなるの?」をテーマに、現在と今後の国内のEC市場についてご紹介しました。そして第2弾では、「ECモールってなに?」というテーマで、ECモールとは何か解説しました。第3弾の今回は「ECモールのレギュレーション」について解説します。
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ECモールのレギュレーションってなに?
ECモール出店で守るべき規則
まずは「レギュレーション」の言葉の意味から定義したいと思います。普段から「レギュレーション」という言葉は、カタカナのビジネス用語としてビジネスシーンや日常生活など、さまざまなシーンで用いられていると思います。
「レギュレーション」と近いニュアンスで使われる言葉として、「ルール」がありますが、「ルール」は守るべき規則、「レギュレーション」は絶対に守らなければいけない規則という意味があり、それぞれ異なるニュアンスを含んでいます。「ECモールのレギュレーション」ということは、ECモールを運営する上で、絶対に守らなければいけない規則があるということです。
今回は、3大モールである楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングのそれぞれの主な「レギュレーション」について、解説したいと思います。
楽天市場「あす楽」
楽天市場を普段から利用されている方であれば、「あす楽」という言葉は、お馴染みだと思います。
その名の通り、当日の指定時間内に注文すれば商品が翌日届くサービスですね。
「サービス内容」、「EC事業者側のメリット」、「取得方法」が下記になります。
サービス内容 |
・正午までの注文を当日中に出荷対応 |
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EC事業者側のメリット |
・認定により、あす楽「翌日配達」のアイコン表示 |
取得条件 |
・出店から6ヵ月以降に申請可能 |
Amazon「プライムマーク」
こちらもお馴染みの方が多いのではないでしょうか。
プライムマークがついている商品は購入後の発送が早く、プライムマークがついている商品の方が通常商品より購買率は高くなる傾向があります。
しかしながら、プライムマークのアイコンを取得するためには、非常に取得条件が厳しいことが特徴でもあります。
サービス内容 |
「Amazonプライム配送特典を利用できる」商品であることを証明するマーク |
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EC事業者側のメリット |
・掲載枠の上位表示が狙える |
取得条件 |
・期日内配送率:96%以上 |
Yahoo!ショッピング 「優良配送」
こちらもお馴染みではないでしょうか?
Yahoo!ショッピングにも配送に関するレギュレーションがあります。
「優良配送」の「サービス内容」、「EC事業者側のメリット」、「取得方法」をまとめました。
サービス内容 |
・最短お届け希望日が「注文日から2日以内」 |
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EC事業者側のメリット |
・認定により、「優良配送」のアイコン表示 |
取得条件 |
下記の条件をクリアすることが必須 |
ECモールのレギュレーションの重要性
アイコン取得がカギ
楽天市場 「あす楽」、Amazon 「Amazonプライムマーク」、Yahoo!ショッピング 「優良配送」に共通するのは、これらのアイコンが取得できるか否かが売上に大きく左右することです。
一方で、各アイコン取得のために、厳しい配送品質をクリアする必要があり、物流コストにより利益が圧迫されてしまう可能性があります。
条件を理解したうえで最適な方法を選んでいくことが望ましいと思います。
『今さら聞けないシリーズ』として3回に渡って、お送りしてまいりましたが、いかがだったでしょうか。
ぜひ本記事の内容を参考にご活用いただけますと幸いです!
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