物流現場に欠かせないパレットの存在 | ロジスティクス基礎知識
物流倉庫には保管や出荷作業に必要な様々な什器が存在します。中でも、物流現場において広く利用されており、荷物を扱う上でなくてはならない存在の ”パレット” についてご紹介いたします。
目次[非表示]
- 1.パレットとは
- 2.パレットのサイズは?材質は?
- 3.パレットの種類
パレットとは
パレットとは、保管や輸送の際に荷物を載せる荷役台のことで、荷物を単位数量にまとめて、荷役作業を扱いやすくするためのものです。 工場、倉庫、トラック、コンテナなどで、輸送、荷役、保管するためと、その他様々な場面で使用されています。
パレットにはたくさんの荷物を載せることができ、荷物を載せたままトラックなどへの積み込みをしたり、フォークリフトやハンドリフトなどを使って、移動することも可能となります。
パレットとフォークリフトを使用することにより、作業効率を上げることが可能となります。海上コンテナやトラックでの物流、工場や倉庫での荷物の移動などで、パレットが活用されています。
パレットのサイズは?材質は?
パレットを数える時の単位は、「枚」です。通常、最大積載量は1トンとなります。
パレットの種類は用途によって様々で、形状・サイズや素材も多種多様です。
JIS規格の「JIS Z 0601」で、サイズは「1,100mm×1,100mm×144mm」、通称「イチイチパレット」と呼ばれるサイズが、日本国内で主に使用されるパレットサイズと言われています。材質としては、木製パレット・プラスチックパレット・金属パレットなどがあります。
木製パレット
歴史が古く世界中で最も普遍的に使用されている材質で、幅広いシーンで使われてきたパレットです。プラスチックやスチールパレットと比べて価格が安く、積荷が滑りにくい特長があります。
また、破損した場合にも修理することができる利点があります。ワンウェイ利用など少ない回数で利用されることが多いです。
一方で湿気に弱く腐りやすいので長期保管に向かず、防虫・カビ対策の観点から食品等の衛生管理が必要な場所での使用には、制限がある場合が多くなっています。
プラスチック製パレット
木製パレットと比べて軽量であり、木製パレットの弱点であった湿気と衛生面の維持に強いという特徴を持っており、耐水性にも優れているため、何度でも洗えるのでカビ・虫の発生を防げ衛生的に使えるという特徴があります。
また、強度や耐荷重量に優れ、破損が少ないのが特徴です。 着色がしやすいため豊富なカラーリングが存在し、用途別に見た目も変えることができ、使い方次第では利便性が高いパレットです。
プラスチックパレットは、加工技術により軽量かつ強度が高く、金属製よりも当たりが柔らかいため、商品をいためないというのもメリットの一つです。
金属製パレット
強度が高く耐久性があり、またプラスティック同様、パレットを洗浄できるため衛生的に使えます。しかしコストが高く、パレット自体の重量もあるため、一般にはあまり使用されることが少ないパレットです。
パレットの種類
様々な形状が存在
パレットの種類は形状で分類すると、一般的な平パレットの他に、ボックスパレット、シートパレットなどの多くの種類が存在します。中でも、トランスコスモスの倉庫でも使用している、平パレットについてご紹介します。
平パレットとは
平らな台をもつパレットで、上部構造物のない、最も多く使用されている形となります。
上下の板の間の空洞は、フォークリフトの差し込み口になっており、差込口にフォークリフトのフォークを差し込んでそのまま、移動や上げ下げが出来き、荷物の搬入や運搬などを行いやすいタイプのパレットです。
トランスコスモス基準のパレット
最後にTCI標準の、納品パレット仕様についてご紹介いたします。
納品パレット仕様
- 樹脂パレット(プラスチックパレット)
- 四方差し
- 片面使用(ハンドフォーク対応)
- 各サイズは下図をご参照ください。
※防虫・カビ対策の観点からも、木製パレットの利用はご遠慮いただいております。
パレットをお持ちでない場合でも、事前にご相談頂ければパレットは貸し出しも可能となります。