EC物流倉庫に求められるCX(顧客体験価値)向上への貢献
物流倉庫の機能は大きく分けると入荷、保管、出荷ですが、お客様のご要望をお受けして、商品への加工やリーフレットやカタログ、ノベルティの同梱作業を行うことがあります。
何事にも多様性が求められ、世の中のサービスレベルの底が上がっていく昨今、物流の観点からCSをCXに貢献するために、お客様に寄り添いながら運用することが重要です。
物流倉庫に求められる流通加工
商品への加工や、荷物へご依頼のアイテムを同梱する際は、入荷・保管後、もしくは出荷作業時に作業を行います。ただし、異なる商品を組み合わせて、新たな商品セットを作る作業の場合は入荷・保管後に行うことが多いです。
新たな組み合わせ商品のセット方法
① 商品を開封し、パーツ単位で分解する。
② ケース(カートン)を開封し、ピース単位に分解して、複数SKUを組み合わせた商品を作る。
商品への付加作業
既製品に付加作業を行うことでエンドユーザーが商品受領後すぐに使用可能にする作業は、入荷・保管後、もしくは出荷作業時に適切なタイミングで作業を行います。
例)・スマホの充電
・スマホの初期設定やSIMカードの挿入
・腕時計のバンドサイズの調整
同梱作業
荷物へのアイテムの同梱作業は出荷作業時に作業を行います。
同梱物の例)・キャンペーン誘導のリーフレット
・ユーザーガイドや、商品カタログ
・商品代金の支払用紙
流通加工作業の注意点
せっかく愛情込めて作業をしても、作業中に間違いなどの瑕疵が起こっては元も子もないです。
そのため、商品を加工したり、アイテムを同梱する際の注意が2点あります。
①商品を壊さない、汚さない
対策:手袋を着用する、作業品質を担保するための帳票を使う、マニュアルを使った教育を行う。
②同梱物や出荷物を間違えない
対策:固有のバーコード情報を書類に付加し、システム検品を行い、誤出荷を防ぐ。また、保管場所(ロケーション)を加工前商品と加工後商品を分け、取り間違いを防ぐ。
上記以外にも運用手順・使用する治具の工夫や、システムを改修することで、誤作業の発生を限りなく低減させることを検討することが可能です。
物流領域の側面から考えるCX(顧客体験価値)向上
物流業務について見直してみませんか
EC事業を成功させるためには、競合他社とサービスレベルを合わる、もしくは一歩先のサービスを実装することで世の中との差別化を図ることが重要です。
商品や荷物に付加を与えるそのひと手間で、CX(顧客体験価値)を作り出し、CSを向上させることができるかもしれません。そのため、物流領域をコスト削減業務と捉えるのではなく、ファンづくりやリピーター獲得に繋がる業務として検討されてみてはいかがでしょうか。
ECモールやECサイトに特化した物流
ECワンストップセンター北柏では、ECで課題となることが多い返品に特化した”リバースロジ”というサービスや、物流領域の側面からECモールやECサイトの収益拡大を図る”MallMAXロジスティクス”というサービスを提供しております。法規制や環境に依存するご要望はお受けできない可能性もありますが、難易度が高いご要望も知恵を振り絞って、お客様のご要望にできる限りお答えします。
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