Shopify Payment(ショッピファイ ペイメント)の決済方法とその他特徴を解説。
今回は、Shopifyで利用できる決済サービスについて解説していきます。
ECサイトを構築する上で、決済サービスの導入は必須です。Shopifyでは管理画面ですぐに決済サービスを導入することができますが、ECサイト運営が初めての方は、そもそも決済サービス導入が必要という認識がないこともあります。
今回は初めてECサイトを運用する方でも理解できるよう、Shopifyで利用する決済サービスについて丁寧に解説していきます。
そもそも決済サービスとは?
決済サービスは、ECサイトにクレジットカードを始めとした決済機能を加えるサービスのことです。
クレジットカードやコンビニ払い、代金引換などに違いはあれど、決済は商品購入時にほぼ確実に発生するため、ECサイトを運用する上で必須の機能です。一般的に決済サービスを利用する場合、ECサイトの運営者はエンドユーザーが購入した商品価格の数%を手数料として決済会社に支払う必要があります。
Shopifyでは、複数の決済サービスとの連携が可能です。
Shopifyで利用できる決済サービス
ShopifyでECサイトを運用する事業者は、以下の決済サービスを選択することができます。
・Shopify Payment
・PayPal
・amazon pay
・外部サービス(別途手数料がかかります)
・代替え決済方法(Shopify Paymentと外部決済の併用)
・手動決済
└Bank Deposit/Money Order/Cash on Delivery(COD)
特に2018年に日本でも導入されたShopify Paymentは非常に優秀で、外部の決済会社への申請なしにShopifyのダッシュボード内で決済システムの利用をスタートできます。
※Shopify Payment以外の決済サービスは、別ドメインに遷移して新たに登録と審査が必要です。
また、コンビニ決済や銀行振込など、Shopify Paymentが対応していない決済手段もその他サービスを連携することによってほぼ賄うことができます。
実際に決済サービスを導入した場合のエンドユーザーからの見え方は、以下のとおりです。
ユーザーのチェックアウト画面に上記が表示されます。
※上記のUI画像では、以下の決済サービスを稼働させています。
・クレジットカード(Shopify Payment)
・Paypal
・amazon pay
・コンビニ決済・KOMOJU(代替決済)
・銀行振り込み(手動決済)
それでは、これらの決済サービスたちにどのような特徴があるか一つずつチェックしていきましょう。
※Shopifyの設定がまだ完了していない方や、そもそもShopifyの機能についてチェックしたい方は、こちらをご確認ください。
あわせて読みたい:ECサイト構築といえばShopify(ショッピファイ)機能やメリットを紹介
Shopifyの決済設定画面へ
Shopifyの決済設定を行うには、サイドメニューにある【設定】→【決済】ボタンを押し、以下のページへ遷移します。
【設定】→【決済】で設定画面に遷移
※決済サービスの設定画面
上記ページより、チェックアウトページに決済が表示するように設定していきます。
ここから、個々の決済方法についてチェックしていきましょう。
Shopify Payment
Shopify payment のランディングページ。実際は上記のLPに飛ばずに設定が行なえます。
大部分のECサイト運用者が利用するのがShopify Paymentです。
Shopify Paymentで利用できる決済サービスは以下の7種類となっています。
・Visa
・Mastercard
・AMEX
・JCB(別途申請が必要)
・Shop Pay
・Apple pay
・Google pay
Visa,Mastercard, Amexと国際ブランドのクレジットカードの利用でき、さらに二度目の購入をサポートするShop PayやApple Payも利用できる為、Shopify Paymentを導入するだけでOKというECサイトも多いです。また、日本円はもちろん多通貨決済が可能なため越境ECを行いたい場合にも重宝します。
Shopify Paymentの特徴的な機能としてShop Payがあります。Shop Payはエンドユーザーが初回購入した際に、クレジットカードなどのデータを保存することで、次回以降の購入時にクレジットカードの番号を入力することなく購入ができる仕組みです。
https://pay.shopify.com/?locale=ja
Shopify Paymentを導入した場合の表示例
実際の商品ページの購入ボタンの例
Shop Payを利用してエンドユーザーが2回目以降に商品購入をした場合
二度目以降の購入ボタン
Shopify Paymentの手数料
ベーシックプランにおけるShopify Paymentの手数料は
・国内3.4%
・AMEXなどの海外クレジットカード手数料3.9%
と他のカート決済サービスの手数料と比較して割安となっています。スタンダード、プレミアムと言ったShopifyのアップグレードプランを利用すると手数料が安くなっていき、最高プランであるShopify Plusを利用すると、決済手数料は3.15%まで下がります。
Shopify Paymentの登録に必要な手続き
Shopify PaymentはShopifyに内包しているサービスのため、追加情報と振り込み口座を記載するだけで利用することができます。入力が必要な情報は以下となります。
・会社(個人事業主)情報
・個人情報
・サービスの詳細
・カード明細書に表示させる請求書情報
・銀行口座(支払い受け取り用)
・銀行情報
利用規約を確認して「アカウントの設定を完了する」のボタンを押せば完了です。
注意:Shopify Paymentを利用しない場合、別途手数料を支払う必要がある。
Shopify Paymentを利用せずに外部のサービスを利用する場合、別途2%(ベーシックプランの場合)の手数料がかかります。例えば、Amazon Payのみ利用したい場合は、
4.5%(デジタルコンテンツ)+2%=6.5%
の手数料を支払う必要がありますのでご注意ください。
PayPal
決済手数料:3.6%+40円(国内) 3.9%+40円(海外)
※上記はShopify Paymentと併用した場合。Shopify Paymentを外すと別途2%の手数料が発生します。
PayPalは電子メールとインターネットを利用した決済サービスを提供するアメリカの企業です。金銭の授受をPayPalが仲介することで、エンドユーザーはECサイト上でクレジットカード番号や口座番号を知らせることなく商品を購入することができます。
設定→決済を選択し、別の決済方法より「PayPalを有効化する」を選択し、利用登録を進めればShopifyの管理画面上にPayPalが表示されます。
Amazon Pay
決済手数料:3.9%(デジタルコンテンツ以外)4.5%(デジタルコンテンツ)
※上記はShopify Paymentと併用した場合。Shopify Payを外すと別途2%の手数料が発生します。
Amazon Payは、エンドユーザーのamazonアカウントに登録された配送先やクレジットカード情報を利用して商品を購入する手法です。
設定→決済を選択し、別の決済方法より「Amazon Payを有効にする」を選択し、利用登録を進めればShopifyの管理画面上にAmazon Payが表示されます。
別の決済方法
上記以外のサービスを希望する場合は、別の決済方法「決済方法を追加」をクリックしてください。管理画面の決済ページから、決済サービスを有効化または変更することができます。Shopifyのベーシックプランの場合、Shopify Paymentを使わずに外部サービスのみ利用する場合は、ベーシックプランでは2%、スタンダードプランは1%、プレミアムプランには0.5%の取引手数料が発生します。
決済方法で検索またはプロバイダーで検索することが可能です。
以下、日本国内で利用できる外部サービスを一部ご紹介します。
Shopify Paymentで対応していない、コンビニ、ビットコイン、後払い決済(NP後払い、atone)などの決済を選択することが可能です。SBペイメントサービスや、GMOイプシロンなども対応しています。SBペイメントサービスはShopifyへQRコード決済(PayPay、楽天ペイ)の導入も可能です。
※各決済サービスを利用するには、開業届が必要となることが多いので、事前に取得しておいてください。
https://www.sbpayment.jp/service/partner/shopify/lp01/
https://www.epsilon.jp/agency/shopify/
手動決済
手動決済は、自動決済を行わずにオンラインストア外で処理される支払い方法です。
銀行振込(Bank Deposit)、代金引換(COD)、国際郵便小切手(Money Order)などの設定を選択することができます。
決済の承認を手動で行う必要があるため、一手間かかりますが、導入したい場合はこちらに入力をしてください。
決済を複数選択する場合は要注意
Shopify Paymentとその他の決済サービスを合わせて利用する場合、チェックアウト画面に2つの決済サービスが表示されてしまうことがあります。
例えばShopify Paymentと別決済(KomojuやGMOイプシロンなど)を利用している場合、共に導入している「VISA」が重複して表示されてしまうことがあります。どちらを使えばよいのかエンドユーザーが判断に迷ってしまい、最悪の場合サイトから離脱する可能性もあるので、複数の決済サービスを利用する場合は注意が必要です。
決済に関してよくある質問
テスト注文・決済の方法
テスト注文を行いたい場合、Bogus Gatewayを利用するかShopifyペイメントを利用している場合、テストモードを有効化にすることで実際の決済と同じ手順のテスト注文を行うことができます。
※ちなみに個人情報を入力したくない場合は、クレジットカードではなく代金引換での決済でのテストも可能です。
参照:https://help.shopify.com/ja/manual/checkout-settings/test-orders