
Shopify(ショッピファイ)とは?ECサイト構築といえばShopify機能やメリットを紹介
皆さん。現在世界で最も利用されているECプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」をご存知ですか?
Shopifyは全世界175カ国、170万店舗以上のストアで利用されている世界最大のECプラットフォームです。グローバルでの流通総額はなんと130兆円を超えています。
初期費用がいらず月額課金制。そしてデザイン性も高くシンプルで高機能。更にクラウド型(SaaS型)のため日々バージョンアップされていく、現代のニーズにマッチしたECカートと言えるShopify。
国内でも徐々にコミュニティが増え、ShopifyでのECサイト構築はトレンドになりつつあります。
Shopifyのデザイン性とカスタマイズの柔軟性から、日本国内でも多くの事業者に選ばれており、2023年時点では、日本国内でのShopify導入店舗数は約36,000店舗以上と報告されています
このように、日本国内のEC市場で着実に存在感を高めているShopifyですが、日本国内向けにローカライズされてまだ日が浅いShopifyについて、どのような特徴や機能があるかよくわからない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、Shopifyの特徴や機能を詳細に解説していきます。本記事を読んでShopifyにご興味を持った方は、3日間無料で体験利用できますので、後述の「Shopifyの登録方法」を読みながら、是非利用してみてはいかがでしょうか。
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Shopify(ショッピファイ)とは?
Shopify社は、2004年にカナダで創業。ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しているグローバル企業です。
世界175ヶ国170万以上のネットショップがShopifyで運営され、広い支持を集めています。
デザイン性とカスタマイズ性の高さで人気を博しているShopifyの成長は著しく、2017年には50万店舗だったストア数も、2024時点で170万店舗を超えるなどわずか7年で240%以上の成長を遂げています。
2024年のブラックフライデーからサイバーマンデーの期間は、前年同期比24%増の115億ドルの売上を記録しました。
国内でも日本法人を2017年11月に設立し、カントリーマネージャーである太原 真氏(2021年5月就任)の元、国内ユーザー向けにローカライズ化をすすめており、Shopifyを利用するEC事業者や開発パートナーも増え続けています。
成長の背景には、大型ショッピングモールでの運用に疲弊したEC事業者が、自社運営サイトの重要性を再度確認した為とも言われており、自社内でのECサイト運用に対する意識が高まってきています。
自社ECサイト構築および既存サイトからのデータ移行が可能なShopifyは、現代のECサイト構築プラットフォームとして高く評価されています。
Shopifyでは、通常の在庫がある商品はもちろん、コンテンツ・ダウンロード商材、ドロップシッピングなどの製品販売にも対応しています。
Shopifyの料金プラン
Shopifyの料金プランについてはこちらをご確認ください。
Shopifyの機能
Shopifyの機能についてはこちらをご確認ください。
Shopifyの特徴・メリット
Shopifyを利用する際の大きな強みとして
アプリが豊富で拡張性が高い
- 低コストでECサイトの運用が始められる
- サイトの構築や更新が簡単
- SNS連携対応しており、集客に強い
- 越境ECに対応
- APIによるシステム連携で業務効率化を実現
- クラウド型(SaaS型)サービスで最新システムが利用できる
BtoB-ECに対応
といった点があげられます。
アプリが豊富で拡張性が高い
Shopifyアプリは多くの開発会社により制作されている
ShopifyはAPIを外部開放しているため、多くのサードパーティによって拡張機能となる独自アプリが開発されています。
Shopifyユーザーは、ShopifyのAPPストアからアプリを利用することで、ECサイトのクオリティを常に高く維持することができます。現在では、この拡張アプリは2024年時点で10,000種類を超えており、カスタマイズ性は非常に高いと言えるでしょう。
これは、最新のサービスがアップデートされない他社のパッケージ型サービスと比較すると、大きなメリットです。
あわせて読みたい:【随時更新】最初に導入すべき!おすすめShopify(ショッピファイ)アプリとその使い方を解説
低コストでECサイトの運用が始められる
低コストで一定のクオリティのECサイトが構築できる。
Shopifyは初期費用なしで月額課金制を採用しています。
同様にクラウド型のECプラットフォームサービスであるfutureshopやショップサーブなどと比べて、月額利用料金および初期費用は比較的低くなっています。
さらに、決済手数料も最低水準となっており長期的に大量の商品を販売することを考えた場合、Shopifyの利用がお得になります。
大規模サイトに耐えうるShopify Plusというプランにいつでもスイッチできるので、急成長したECサイトにありがちな、規模拡大の為の他のECカート切り替えも不要です。
サイトの構築や更新が簡単
多種多様なテーマにより簡単に構築・更新が可能
Shopifyには「テーマ」と呼ばれる多様なデザインテンプレートが用意されており、HTMLやCSSなどの知識が無くとも、サイトのデザインをカスタマイズできます。テーマは100種類を超えており、12種類の無料テーマも存在します。
在庫や配送の管理に関しても、独自の管理画面を用意しており、発送の抜け漏れを防ぐ仕組みを構築しています。さらにECの売上や在庫もスマホアプリから簡単に管理できるため、いつでもどこでも自社サイトの状況を把握することが可能です。
もちろん、ECサイトを始めるにあたり必要な決済システムも充実しており、クレジットカード決済やコンビニ決済、代引きに対応しています。
また「Pay Pal(ペイパル)」などのネット決済も利用可能です。
SNS連携対応しており、集客に強い
InstagramやX(旧Twitter)で直接商品を販売できる
Shopifyは各種SNSとの連携に対応しています。InstagramやX(旧Twitter)・LINEなどで商品を直接販売することで販売チャネルを広げ、さらなる売上アップが見込めます。
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越境ECに対応
海外での商品販売も実現
Shopifyで構築された数多くのECサイトが越境ECにチャレンジし成功しています。
デフォルトの設定で様々な言語や通貨に対応している為、他社のECプラットフォームと比較してスムーズに海外向けのストアをオープンすることが可能です。
また、決済、配送などの対象国のニーズにあわせて設定することもできます。
APIによるシステム連携で業務効率化を実現
API連携で外部システムと連携
Shopifyが開放しているAPIでは、独自アプリの作成だけでなく、MAツール、タスク管理ツール、CRMなどの外部システムと連携することができるため、作業の効率が向上します。
例えばPOS連携を行えば、実店舗での在庫管理もShopify上から行えますし、CRMを利用すれば、顧客情報を一元管理できます。
API連携により、複数のタッチポイントとシームレスに融合することができ、ヘッドレスコマースを実現します。
クラウド型(SaaS型)サービスで最新システムが利用できる
常に最新のシステムを利用できる
Shopifyはクラウド型(SaaS型)のサービスで常に最新のサービスをユーザーに提供します。
パッケージ型のサービスの場合、情報のアップデート時は、都度更新したパッケージを導入しなければなりませんが、Shopifyのようなクラウド型の場合は、ウェブ上でデータが更新されるので、ユーザー側の作業を必要とせず、最新サービスを利用できます。
あわせて読みたい:【徹底解説】未来のEコマースを牽引する「ヘッドレス・コマース」とは
BtoB-ECに対応
ShopifyはBtoC-ECだけでなく、BtoB-ECにも対応しています。
Shopify PLUSでは、法人向けの価格設定やカスタムチェックアウト、請求書払いなどのBtoB専用機能を提供。さらに、顧客ごとに異なる価格設定や注文フローを簡単に管理できるため、卸売販売や企業間取引の効率化が可能です。
また、Shopifyのマルチチャネル販売機能を活用することで、BtoBとBtoCを一つのストアで同時に運営できるのも大きなメリットです。これにより、企業は効率的に異なる顧客層をターゲットにしたEC運営を行うことができます。
あわせて読みたい:Shopify通常プランとShopify Plus(ショッピファイプラス)の機能の違いを解説
Shopifyのデメリット
多くのメリットを誇るShopifyですが、日本国内にローカライズしてからの日が浅いこともあり、いくつかの課題も存在します。
英語の文献が多い
Shopifyはカナダで生まれたサービスのため、1次情報は英語となります。
最近ではサポートの体制も充実し、Shopify JAPANが本国の情報をローカライズ(和訳)してくれることが多く、コンテンツが理解できないといった問題は減りつつあります。
とはいえ、本国の最新の情報を常に把握したい場合、英語文献を読めることは重要です。
※最近ではGoogleChromeの翻訳を使えば、英語でも大抵の内容は理解できるので、興味がある方は是非利用してみてください。
右クリックを押して日本語に翻訳を選択
日本向けアプリが少ない
サードパーティアプリに関して、まだまだ国内に開発会社が少なく、主要な開発会社は海外に多く存在する為、説明のページが英語であることが少なくありません。
人気のアプリに関しては、利用方法を日本語で解説したブログも多く存在しますが、レビューの無い海外アプリの導入に抵抗がある方も少なくないでしょう。
また、日本では当たり前に利用されているポイントや定期購入などのアプリも提供している企業は少なく、課題感に感じることもあります。
※利用したいアプリが国内にない場合は、以下のお問い合わせフォームより、ご要望をお申し付けください。ご要望が多い場合は、弊社がご希望のアプリを作成させていだきます。
オリジナルデザインにはHTMLやCSSの知識が必要
Shopifyはデザイン性が高くシンプルなので、プログラミングの知識が無くても簡単にテーマのカスタマイズが行えます。
しかし装飾や、サイト構築などの知識があれば、より一層サイトの価値を高めることができるでしょう。テーマのテンプレートでは表現できない詳細な設定をしたい場合は、HTMLやCSSの知識が必要です。
※ただし、ShopifyアプリであるShogun Page BuilderなどのShopify アプリを使えば、プログラミングの知識なしにコンテンツの編集を自由自在に行うことが可能です。
エンタープライズプラン「Shopify Plus」
EC事業者にありがちなのが、「サイトの売上規模が上がってきたために、ECカートを変更したいが、データ移行などの制約が多く、費用面・工数面ともに負担が大きい。」といった相談です。
この問題をShopifyではエンタープライズプランである「Shopify Plus」に変更することで解決します。
大量販売を行うマーチャントを対象としたShopify Plusは、
従来のShopifyの機能はそのままに、
- 追加APIコール
- 1分間に1万決済以上でも処理することができるインフラ環境
- 多くの追加APP
といった機能を有しており、既存のShopify以上に汎用性が高くカスタマイズ可能なプラットフォームとなっています。
これにより、Shopifyユーザーは売上が増加しても、無駄なカート変更でデータ移行などに手間をかけずにすみます。
詳細はこちら:Shopify Plusとは?Shopify通常プランとShopify Plusの機能の違いを解説
Shopifyはこんな方におすすめ
Shopifyは以下のユーザーにおすすめです。
Shopify
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現在では、無料でECサイトが作れるプラットフォームも存在しますが、その分制限も多い為、満足の行くサイトを作成できない可能性もあります。
しかしShopifyを利用した場合、テーマや拡張アプリが豊富で自由度が高いため、クオリティの高い本格的なサイトが作りやすい環境となっています。
Shopifyの登録方法/使い方
Shopifyには3日間の無料トライアルの期間があり、利用イメージを確かめることができるので、ご興味がある方は以下の手順に沿ってストアを開設してみてください。
ショッピファイのストアオープン後にすべきこと
実際にストアを運営して利益をあげるには細かな設定をする必要があります。実際に皆様が運営時に直面するであろう問題毎にコンテンツを作成しておりますので、気になる方はこちらをチェックしてみてください。
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2.【Shopify構築・運用セミナー】拡大するEC市場に不可欠なバックエンド業務の最新トレンド
EC事業を成功させるために『効率化に向けたバックエンド業務の最新トレンド』と題しまして、佐川印刷様をお招きして、SPスタジオ、ささげ業務などの最新事例を交えてShopify構築・運用に連携できるサービスをご紹介いただきます。
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