【物流DX】物流課題を解決するためのAI(人工知能)
近年、多くの企業でAIが活用され始めています。もちろん、物流領域においても例外ではありません。そして今後ますますAIが当たり前のように導入されていくことが予想されます。
日頃、AI関連のニュースを見たり聞いたりすることが増えいてるかと思いますが、このAIについて皆さんはどのくらいご存じでしょうか。本記事では、AIの種類の解説と実際のAI事例をご紹介します。
目次[非表示]
AIの機能別4分類
識別系AI
「目」の代わりになるもので、画像や動画を認識したり、解析をすることが可能。
例:画像や動画を識別/良品・不良品を識別/内視鏡検査のガンを識別
予測系AI
「思考する脳の代わり」になるもので、数値予測、行動予測をすることが可能。
例:顧客の需要を予測/混雑状況を予測/株価を予測/おすすめの曲を予測
会話系AI
「耳と口の代わり」となるもので、声を聴いたり、話しをすることが可能。
例:チャットAI/音声案内/音声のテキスト化や要約/翻訳AI
実行系AI
「身体の代わり」になるもので、実際に動作をすることが可能。
例:自動運転/工場内で自動作業/掃除をするロボットAI
タイプ別AIとは
AIの役割によって分類される2タイプ
さらにAIは、以下の2つのタイプに別けることができます。
①人間代行型・・・人間ができることをAIが代わりに行う
②人間拡張型・・・人間ができないことをAIが代わりに行う
そして、機能別の4分類との掛け合わせ(機能別×代行/拡張)で、8つのタイプのAIが活用されています。実際の活用例は下表をご覧ください。
識別系AI |
予測系AI |
会話系AI |
実行系AI |
|
人間
代行型
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・不良品の発見
・顔認証
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・ローン審査
・データによる異常検知
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・音声案内
・注文対応
・コールセンター一次対応
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・自動運転
・工場内作業
・掃除ロボット
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人間
拡張型
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・医療画像の高精度判断
(医師でも発見できない病変発見が可能)
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・高度な顧客の需要予測 |
・多言語での会話
・対話による勘定分析
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・故人の歌手の新曲を制作
・イラストの自動生成
|
このようにAIを分類することで、導入企業の目的や背景なども見えてくるかもしれません。
物流業界でのAI導入事例
識別系×代行型AI
AIでできること
事前にAIへ学習データを投入しておき、カメラで撮影した画像をAIへ連携、学習データとの変化や違いを自動で読み取る
利用シーン
入出荷検品や品質検査
効果
作業時間の削減・検査品質の向上
予測系×拡張型AI
AIでできること
物流業務における必要人員の質と量をAIが予測。AIがシフト配置の様々な組み合わせの中から最適な配置を発見。
利用シーン
人員配置調節、シフト配置調節
効果
人員コストの削減、業務効率化UP。
実行系×代行型AI
AIでできること
精密機器の自動クリーニングやアダプターの自動結束、画像認識技術を用いた自動検品
利用シーン
リファビッシュ作業での機器のクリーニング、検品作業
効果
人的作業工数の削減、品質向上
このように物流領域においてもAIの導入は進んでおり、大幅な省人化、効率化、品質向上に役立っています。
ECワンストップセンター北柏のAI導入計画
すべては物流改善のために
トランスコスモスのフルフィルメントセンターでもAI、機械化の導入が進んでおり、さらなる発展をしております。
現在、自動マテハンの導入(自動封緘+オートラベラー)を2機導入しており、大幅な省人化、品質向上につながっております。
今後も仕分けロボット(t-sort)の導入や、サイズ/配送地域情報から最適な配送会社を選定し、配送コストを削減するAIの導入も計画中です。