【発送代行】消費者がECサイトに求める条件とは?購入判断の基準とは?
昨今、コロナの影響によりECの需要が高まり、オンラインショッピングでも、サービスと品質の向上がより求められるようになってきました。
その中でも、配送リードタイム短縮(即日発送や翌日配送)は、強く求められています。ECモールは当然のこと、自社サイトECでも注文した翌日に消費者の元にお届けできることが、顧客獲得のカギとも言えるでしょう。
配送にかかる日数は基本決まっている
翌日配送可能か否か
配送会社により多少の違いはありますが、配送にかかる日数は基本的には決まっています。
例えば、トランスコスモスのフルフィルメントセンターから発送した場合、九州地方へは必ず中1日を要します。
翌日配送が当たり前になってきている現代において、注文商品の到着が遅いことが理由で購入を諦めるエンドユーザーも多く存在します。
注文商品が早く届くという事は、大きな価値であり、エンドユーザーの満足に繋がっています。
本ブログでは、配送リードタイムを短縮するために、トランスコスモスが行っている取り組みの一部をご紹介いたします。
翌日配送を可能にするトランスコスモスの対応
①2拠点稼働
関東と九州に拠点があり、両方の拠点にて、同じ商品の出荷指示から発送まで対応しています。利点としては、配送リードタイムの短縮です。
それによって下記のようなメリットがあります。
- 今まで、中一日かかっていた発送先も、翌日に届く拠点から発送が可能となる
- 購入から商品到着までの時間短縮は大きな付加価値であり、顧客満足に繋がる
②拠点間切り替え
各拠点で在庫が少なくなってしまった場合にも、在庫移送や商品の追加発注を待つことなく、在庫のある拠点からフレキシブルに発送する事ができます。
これにより、配送までにかかる時間を最小限に留める事が出来ます。
③配送会社切り離し時間の延長
配送会社の切り離し(※)を遅い時間に設定することにより、当日の注文分をより多く発送することができます。※梱包した商品を配送業者へ引き渡すこと
切り離しを遅い時間にしたい場合、配送会社の近くにある物流倉庫を選択するのも一つの手です。配送会社に近いほど、最終引き渡し時刻が遅い可能性が高いです。
また、配送会社によっては、オプションサービスとして追加費用でこの時間延長を実施しているところもあります。これによって、翌日発送になっていた注文分を当日に発送する事が可能です。
しかし、時間延長をした場合、通常の稼働時間後の出荷作業となるため、倉庫内作業スタッフは2シフト制を組むなどの対応が必要になります。
ECモール内での差別化
Yahoo!ショッピングの優良配送、楽天市場のあす楽、Amazonのプライム
大手ECモールでは、優良配送の表記などがあり、配送の重要性が高まっています。各モールでの配送に関するサービス内容の一部をご紹介します。
モール |
サービス |
サービス内容 |
Yahoo!ショッピング |
優良配送 |
注文日の当日〜翌々日までに商品が届く
出荷遅延が少ない
|
楽天 |
あす楽 |
正午までに注文すると、翌日に商品が届く |
Amazon |
プライム |
通常配送は配送料無料 お支払い確定日の1~2営業日以内に出荷 |
優良配送などのアイコン(表記)を獲得する事により、上位の検索にヒットするようになり、売上にも影響が出てきます。
各モールが指定するサービスレベルを満たす事ができれば、EC事業者であるクラインアントや顧客の信頼につながります。
しかしながら、商品の特性上(本人確認が必要など出荷までに時間を要するものなど)、どうしても条件を満たす事が難しい場合もあります。そのため、どのような商品でも条件を満たせるようになることが課題となります。
物流センターはコストセンターなのか
品質保証も重要取り組み事項
配送の早さの重要性はご理解いただけたかと思います。しかし、意識すべき点は配送リードタイムだけではなく、ベースには必ず品質の担保があるということです。
高品質を維持しながら、配送リードタイムの短縮を進めることができれば、EC事業者にとって更なる強みとなります。
EC事業者が目指すべきものは
- 物流コスト削減に注力し、物流回りの費用を最低限に抑えることにより、利益増加につなげるのか
- 物流サービスレベルを保つのに適正な費用を投じ、顧客満足度向上による売上拡大につなげるのか
1、2どちらを選択するかで、5年後、10年後に見える景色は変わるかもしれません。
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