OMSとは? 導入のメリット・デメリットや意味を解説! ~OMSと基幹システムの連携で重要な7つのポイント~
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※記事を更新しました(2024年6月更新)
[更新箇所]
7.OMSと基幹システムの連携で重要な7つのポイントとは?
8.トランスコスモス内製開発「eCommerce HUB for OMS」との連携
9.導入事例
10.(関連情報)Shopify専用物流倉庫サービス
11.まとめ
OMSとは(意味)
ECや通販を始めるとよく聞く「OMS(オーエムエスと読みます)」という言葉。これはOrder Management System(オーダーマネージメントシステムと読みます)の略で注文管理システムと呼ばれるものが多いです。(Office Management system もありますが、ここではECでのOMSについて解説していきます! )
ECサイトでの注文情報を一括化し、注文管理、在庫管理、商品管理、出荷管理、顧客管理などを一括化するシステムです。様々な会社がEC用OMSを出していますが、対象の範囲はプランや使うシステムによって異なる場合があります。
OMSの重要性
なぜOMSを検討する必要があるのでしょうか?自社サイトしか出店していない、という方にとっては、自社サイトの管理画面を見ればすぐに解決するので必要ないと思う方もいるでしょう。しかし複数店舗の運営(たとえば自社サイトに加えて、楽天やアマゾンに出店した場合)をする際、1つ1つの注文情報を見て、在庫を照らし合わせるのはとても大変です。そのときに活躍するのがOMSです。
OMSの中にはオンライン上の注文情報だけでなく、店舗などオフラインの情報も統合できるものもあります。以下、弊社のOMSサービスより抜粋したイメージになります。
OMS導入のメリット
OMSを導入する上でのメリットを大きく3つ紹介します。
①在庫管理が楽になる
複数店舗での在庫管理をOMSで一括で行えるため、在庫管理がとても楽になります。OMSによっては楽天で商品が1点売れた場合、アマゾンや自社サイトで売っている同じ商品の在庫も減らしてくれる機能もあります。いきなり自社サイトで大量に売れちゃって、楽天やアマゾンで売れる在庫がない!!という場合にも間違えて注文を受けてしまったということはなくなります。
②作業のミスが減る
1つ1つの店舗で作業をしなくて済むので、作業ミスが減ります。OMSを導入することで、手動で入力するという作業が減り、ミスが減りやすいです。
(例)①伝票の作成 今まで手打ちだったものがシステムの利用で自動で伝票が発行されるように。
②在庫の発注 今まで複数モールを別々に管理していて、在庫があるのに発注してしまうことがあったが、OMSでは一括で管理するため、最適なタイミングで在庫の発注ができるように
③作業の効率化、人件費削減が期待できる
①、②から作業の効率化が図られるのはすごくわかりやすいかと思いますが、作業の効率化が図られると必要な人手も少なくなるので、在庫管理や受発注担当の人数が少なく済みます。そのため、人件費削減が期待できます。
OMS導入のデメリット
先ほどはOMSのメリットについて話しましたが、デメリットもあります。ここでは3つを取り上げます。このデメリットを把握したうえで、メリットの大きさを感じ、OMSを導入しているEC事業者様も多いです。
①システム料・初期導入費用が掛かる
商品にもよりますが、別途システム利用料が必要です。システムによっては初期導入費用がかかる場合があります。
②スタッフへの教育が必要
新しいシステムを使う場合は、使いこなせるようにスタッフへの教育が必要になってきます。また、うまく連携ができていなかったなどという場合には、トラブルを解決できる必要もあります。
③社内の業務フローの見直しを行う
新しいシステムを導入する際には社内の業務フローの見直しを行う必要があります。社内でどのように出荷まで行うか、新しいマニュアル作りも必要になってきます。
OMSとWMSの違い
OMSという言葉も聞くけど、WMS(ダブルエムエス)という言葉も聞く、、、そんなことはありませんでした?WMSとはWarehouse Management System といい、倉庫を管理するシステムになります。倉庫内でどこに商品があるのか登録したり、商品の出荷の指示を行ったりします。ヤマト運輸や佐川急便の伝票システムと連携していることも多いです。
出荷までの流れを行うためにOMSとWMSを連携させて使うことも多いです。
WMSを詳しく知りたい方はこちら https://transcosmos-ecx.jp/blog/fulfillment/speedlogi/13
OMSの選定基準
OMSの選定基準として下記の2点の確認は必須です。そのうえでトラブル対応など必須な場合は丁寧なサポートがあるかどうかなど自社で求める基準も併せて、OMSを選びましょう。
①現在利用しているシステムとの連携が可能かどうか
現在利用しているシステムとOMSの連携が可能かどうか確認は必須です。また、連携の仕方としてCSVで手動で入力する必要もあれば、API接続ですべて自動で連携される場合もあるため、そこはよく確認しましょう。
②実際に利用するスタッフが使いこなせるかどうか
スタッフがOMSを使いこなせないことにはOMSを使うことで作業効率化を図れません。デモサイトやお試し期間を行っているシステムもあるので、OMSを使いこなせるかどうか本格的に導入する前に試してみましょう。
OMSと基幹システムの連携で重要な7つのポイントとは?
ここでEC事業に関わる方にとってぜひ覚えておいてもらいたい7つのポイントを下記に示します。
(ポイント1)受注情報や注文ステータス、顧客情報、商品情報、在庫情報などを統合する
(ポイント2)受注情報は、ECで受けた情報をOMSが基幹システムに送信する形で連携する
(ポイント3)ECの受注管理がOMSを兼ねる場合は出荷後に売上情報を経理システムに送信
(ポイント4)OMSと基幹システムが連携している場合は受注ステータス情報などが連携される
(ポイント5)顧客情報はEC側と基幹システム側を連携することでオムニチャネルの基礎を実現
(ポイント6)商品情報は基幹システムとEC側で分離して管理されることが多い
(ポイント7)在庫情報は、外部システムで管理されEC側から情報を取得または更新される
トランスコスモス内製開発 「eCommerce HUB for OMS」との連携
Shopifyのストアフロントからの受注情報を出荷情報と正確にロジスティクスに連携するためにECの基幹業務システムとして機能。
shopifyとモールを平行運用し、在庫を適切に配分しなら、注文情報も統合してロジスティクスに連携するために必要不可欠なシステムです。
「eCommerce HUB for OMS」の強み
- 2013年8月よりOMSを内製開発。開発当初より、大規模EC事業のトランザクションに耐えることできる強固且つセキュアなインフラ基盤上にシステムを構築。
- ECワンストップサービスを支える業務システムとして、長年現場業務のノウハウをシステムにフィードバックし進化させてきたシステム。
- 内製システムであるが故に、顧客の様々なビジネスニーズに対応させることで、EC事業を安定的に支えることが出来てきた。
- 担当するシステムエンジニアがオペレーションチームに伴走しながらシステム保守を行うことで、イレギュラーな事象にも迅速に対応することでECアウトソーシングサービスの品質の安定性を担保できる。
詳細はこちら(オーダーマネージメントシステム(OMS)とは?)
プロモーション×Shopify×OMS×b→dash連携
EC購買データをシステム間でシームレスに連携、集約、分析することで、さまざまなマーケティングソリューションを実行します。
Shopify上のユーザー行動データはもちろん、その他のデータがすべてシームレスかつクイックに繋がることで「データ連携や加工、統合」を都度する必要なくスピード感をもった分析や売上拡大施策を実行することができるようになります。
さらにデータの活用やEC運営ノウハウも織り込んだ当社独自のShopifyテーマと
組み合わせることで施策のPDCAを高速化します。
導入事例
トランスコスモスとしては、これまで健康食品(サプリメント商材)や、商品サンプル(モニタリング)、同梱物(パンフレット)など幅広く導入事例があります。下記バナーをクリックしご参考にされてください。
(関連情報)Shopify専用物流倉庫サービス
その他トランスコスモスでは、先ほど紹介したOMS関連サービスに加えて、Shopify(ショッピファイ)向けフルフィルメントサービス「Shopify専用物流倉庫」サービスもご提供しております。ご興味ありましたら、まずはお気軽にお問合せくださいませ。
まとめ
本記事のまとめです。
OMSは複数の店舗の注文情報や顧客情報、在庫状況を一括で管理を可能にします。
OMSは使いこなすことができればメリットがかなり大きいものの、費用の面や実際にスタッフが使いこなせるかどうかのデメリットはあります。選定の際は利用しているシステムと連携が可能かどうか確認が必須! いろいろなサービスが出ているので、操作性などを見て決めましょう。