新卒2年目が学ぶフルフィルメントサービスの裏側
フルフィルメントと聞き、皆さんはどのような仕事内容を思い浮かべますか?
私は2022年に新卒でトランスコスモスに入社し、フルフィルメントサービスという領域の業務に就き、現在は2年目となる社員です。
知識や経験が全く無かった私がトランスコスモスのフルフィルメント業務に携わり、何を感じ何を学んだか、一部分ではありますがご紹介いたします。
EC物流センターの仕組み
商品発送の裏側で行われていることとは
物流倉庫に商品が着荷すると、入荷処理を行い保管をします。出荷時には商品をピックし、検品、梱包作業を経て商品の出荷を行っています。この一連の業務を円滑に行うためには、日々の庫内作業に対する調整や関連部署との連携が必要になります。
ロジスティクス用語集⇒物流用語 物流倉庫でよく使われる言葉【ロジスティクス業界基礎知識】
私が1年目に所属していた課では、オペレーション担当者と現場作業者間で日々出荷の進捗状況を確認した上で翌日の出荷予測に対する人数や作業の調整を行っていました。
翌日以降の出荷に関しては予測値が出ているものの、商品の販売サイト等でキャンペーンが始まったり、イレギュラーな依頼が発生すると受注が伸びたり落ちたりすることもまれではあれません。この予測値のブレを最小限に抑えるためには、関連部署と密に情報共有を行うことが重要です。
それでも大きなブレが生じる場合は、商品のお届けに影響が出ないよう、都度出荷件数や人員配置を調整します。倉庫で働く現場メンバーと連携して出荷業務をコントロールするのです。こういった、細かい調整が欠けていると現場の作業は円滑に回りませんし、出荷できない等のトラブルを招く原因にもなります。
エンドユーザーが商品を購入してから手元に届くまでの間、裏側ではこれだけ多くの人々が関わっていることに驚きました。
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物流品質向上に向けた取り組み
作業品質の高さを誇るトランスコスモスのフルフィルメントセンター
入社時の私は、物流の知識が全くない状態だったため、ECサイトで購入された商品が一体どのような流れを経てエンドユーザーの手に渡るのかを知るため、実際の現場作業を体験しました。
体験している中で感じたことは、現場の作業ミスの少なさです。ECワンストップセンター北柏では品質管理部門による品質管理と作業プロセスへのシステム管理により、高い作業品質と出荷精度を実現しています。物流業界の作業品質(ミス発生率)指標はPPMという値で管理しておりますが、一般的な指標50~100PPM(ミス発生率:約2万件に1件)に対して、ECワンストップセンター北柏は5.6PPMという高い物流品質を達成しています。
WMS、ハンディーターミナル、マテハンライン等のシステムを利用することによるヒューマンエラーを防いでる点もありますが、人が対応する部分においても作業ミスを起こさないための工夫があり、高い作業品質を提供できています。作業の品質を向上させる取り組みについても、1年目に学んだことの1つです。
”現場目線で考える”ことの大切さ
フルフィルメントサービス部に配属され、少し経ってからは案件を受け持つようになりました。同じ案件を受け持つ関連部署からの依頼内容や作業を現場に落とし込む「案件の窓口担当」をしていました。
私が1年目に受け持っていた案件は特殊な案件で、化粧品やアパレル、雑貨等様々な商材を扱うものだったため、梱包仕様がそれぞれ異なっていたりイレギュラーな対応もよくあり、現場作業員から作業に困っているという声がよく挙がっていました。
私は商材別の作業マニュアルを作成したり、関連部署と隔週でミーティングを行うことで、課題に向きあい考える力を養いながら現場作業の改善を行い、自身の担当案件の出荷生産性を上げることができました。
このような業務を通して、担当している案件についての理解が深まったことは勿論ですが、常に現場の作業には小さな課題が潜んでいることを知り、それを拾っていくことの難しさを感じながらも、1つでも改善に繋がった時の達成感を経験することができたと思います。
また、”現場目線で物事を考える”ことは、"高品質"を提供できる理由の1つにもなっているということを2年目の今、改めて感じています。
様々な機能を持つフルフィルメントセンター
2年目からは新たな業務へ
2年目からは部署を異動し、現在は主にお客様企業の対応を行う部署で業務を担当しています。
業務内容は1年目と異なりますが、1年目に経験したことが現在の業務に生かされていると思うことが何度もあります。トランスコスモスのフルフィルメントセンターには、ECワンストップサービスを提供する上で必要な機能が集約されています。それぞれの機能、組織が密接に関わり合うことで、お客様企業とエンドユーザーのニーズに応えることができるのだと感じています。
フルフィルメントサービスの「繋がり」という所を常に意識して、3年目、4年目では各組織の業務を満遍なくこなせるフルフィルメント領域のマルチプレイヤーとして活躍していけるよう成長の幅を広げていきたいです。
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