クリスマス商戦!ECモールが最も盛り上がるこの時期、物流倉庫の裏側は
皆さん、クリスマスプレゼントの準備はおすみでしょうか。贈り物の機会が増える年末のこの時期、EC物流倉庫は大忙しです。家族や恋人へ、お世話になった方へのギフトとして、食品や、電化製品、玩具など、1年のうちで最も出荷量が多い時期といえるでしょう。
トランスコスモスのフルフィルメントセンターでは、様々な商材の取扱いが可能です。これまでも腕時計やMVNOのSIMカードなどブログでご紹介してきました。今回は様々なEC商品の管理に関する付帯作業をご紹介します。
EC 商品取り扱いに必要な準備
多種多様なパーツの管理はユニークコードで
まず基本的な考え方に、商品毎にその商品を特定するためのユニークコードというのがあります。
ユニークコードとは固体の識別管理のために商品(パーツ)に割り当てられるコードです。
EC物流倉庫の商品管理では、ユニークコードに「親コード」というものが存在します。そしてそれを更に細分化したものを「子コード」として各商品に設定します。
例えば、「動物園」をモチーフにした玩具であれば、親コードが「動物園」、子コードが「ライオン」、「トラ」、「ゾウ」、「キリン」といった内容です。
これはブラインド商品(※)でも同様に設定されたり、セット商品であれば「○○セット」を親コードとして、それらを構成するパーツを子コードとしたりすることが多いです。
※ブラインド商品:外からは中身が判別できないよう、包装された状態で販売されているもの。食玩やトレーディングカードなど。
EC商品管理における具体的な「付帯作業」
アソート分解とバーコード貼り付け
電化製品や玩具、スポーツ用具など、様々なパーツで成り立っている商品の「付帯作業」には、下記の3つのアソート分解作業とバーコード貼り付け作業があります。
作業 |
内容 |
アソート分解 |
入荷商品もしくは在庫商品のうち、箱に入った商品を開梱。中身を確認します。 商品(パーツ)の特徴を確認しながら、指定された子コード毎に分解をして、棚入れします。 |
アソート分解
一部
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商品(パーツ)の特徴を確認しながら、子コードのうち指定された数量のみを取り出し(分解)て、棚入れします。 |
アソート分解
全親コード
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子コード(パーツ)の細分化はせずに、親コードとして棚入れします。 |
バーコード貼り付け |
商品(パーツ)にそれぞれ子コードのバーコードシールを発行し、個装ビニール袋に貼り付けます。 |
アソート分解作業に、バーコード貼り付け作業が付随することも多く、分解を行なったのちに、各商品(パーツ)にそれぞれの子コードのバーコードシールを貼り付け、各ロケーションに保管する、といった作業フローを辿ることも多いです。
EC物流倉庫の商品管理の基本とは
全ての商品をバーコードで管理
バーコードシール貼り付け作業は、商品やパーツのみならず、メッセージカードや商品に貼るステッカーに対して行なうこともあります。
その際、商品やカードそのものにバーコードシールを直接貼り付けることは出来ません。
1ピースずつビニール袋に入れ、各ビニール袋にバーコードシールを貼り付けることで、商品管理をしています。この作業は、棚入れ保管時や出荷ピッキング時の数量差異を防ぐ目的も含まれています。
また、入荷時に個装されていない商品(パーツ)の場合、袋入れ作業を行なうこともあります。特に、小さいパーツは、紛失のリスクを避けるためにも様々な大きさの袋を用意し、商品にあった取り扱いを行なっております。
リアル店舗と変わらないクリスマスギフト対応
クリスマス限定のギフトセット、年末売り切りのセット商品、冬季限定商品の増加に加え、メッセージカードの同梱なども大量に発生し、商品管理に関する付帯作業も増加します。
それに加え、ギフトラッピングやセット組作業などのギフト対応などもあり、EC物流倉庫は1年の内で最も忙しくなります。
それでも、皆さんのお手元に、ご指定の日時に無事荷物をお届けできるように。商品を手にした瞬間のワクワクドキドキを味わっていただけるように。
EC物流倉庫では、ひとつひとつのギフトに心を込めて、EC事業者様に代わって出荷までのお手伝いをしています!