EC担当者必見!EC事業展開で抱えていたロジスティクス課題
現在、ECワンストップセンター北柏(フルフィルメントセンター)のプロジェクトマネジメント課にて活躍中の若月さん。前職の輸入商社在籍時に、EC事業の展開において抱えていたロジスティクス(物流)の課題について、ご自身の体験を語っていただきました。
ロジスティクス(物流倉庫)のリプレイス
検討時に「重視した項目」
前職ではBtoB専業の輸入商社にて、0からEC事業を展開しておりました。
事業規模が成長するとともにロジスティクスがボトルネックとなることが増加し、事業拡大の障害となっていたためにリプレイスを検討せざるを得なくなったのです。
まずは、課題を中心に重視したい項目の洗い出しを実施。生産管理の「QCDS(クオリティ、コスト、デリバリー、サービス)」から転用し、以下4つの項目について状況の整理をしました。
①安全性、②コスト、③リードタイム、④柔軟性
①安全性
BtoBをメインにしているロジスティクスにとっては、BtoCのEC出荷は1件あたりの出荷数量が少ないうえに、出荷品質には厳しい、ということで工数増となり、物流倉庫の現場は強く負担感を感じている状況でした。
その結果、積極的な改善もみられず、出荷時、入荷時の検品ミスが少なからず生じていたのです。
②コスト
ECのBtoCとBtoBの出荷作業を比較した際に作業効率が良くないという理由で、実際にロジスティクス業務で感じている負担感が直接荷役費用に跳ね返る状況でした。
当初は、EC物流だけをBtoB物流と切り離し、新たに3PLに委託することも検討しましたが、在庫の倉庫間移動を行う費用が生じることで、コストメリットを明確にすることができませんでした。
③出荷リードタイム
受注から出荷までのリードタイムについて、デイリーのキャパに対して平常時でほぼ消化している状況でした。
そのため波動対応は難しく、モールのイベントなどの繁忙期には出荷対応に時間を要し、配送遅延が生じることも多々ありました。
結果として、ロジスティクス現場の業務キャパに合わせて受注調整を行っている状況だったのです。
売上を伸ばしたいタイミングで受注に制限を掛けるチャンスロスが発生していることに課題を感じてました。
④柔軟性
この柔軟な対応については、既存のロジスティクス(物流倉庫)において、満足をしている部分でありました。
イレギュラーな作業や検品、受注に関わる再送時の注意点、キャンセル、交換、受け取り拒否、問合せに対して、柔軟な対応をしていただいたからです。
よって、リプレイスを検討する際に、他社ではどこまで柔軟な対応をしていただけるのかといった不安がありました。
発生頻度や粒度も様々であり、都度対応となるため、事前に全てのケースについての対応方法を確認することが難しいと感じていました。
EC専門のロジスティクス(物流倉庫)の探し方
a. EC事業者向けの展示会で探す(ビッグサイトや幕張にて開催)
企業の注力度合いなどの参考にはなりました。新サービスや目新しい技術が目立つため、鮮度の高い情報収集には非常に役立ちます、一方でシンプルで実用的な部分の比較をするのは少し難しいと感じました。
b.ネット検索(ロジ、EC、倉庫、等のキーワード)
選択肢が多く、絞る作業が困難であり、目に留まったいくつかに問合せをするというやや「運任せ」の要素が大きい印象でした。
ただ、検索サイトにて広告枠ではなく、検索結果の上位に出てきた企業はSEO対策を行えており、EC事業への理解も深いのではと思い、積極的に問合せを行いました。
ちなみに、当時トランスコスモスはロジスティクスや物流倉庫というキーワードでは検索結果に出てきませんでした(笑)
c.モール(楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング等)に相談
ECモールに出店しているのであれば、モールの名前を冠したロジスティクスを使用することでメリットとなる部分もあるため検討するのですが、当時は、”④柔軟性”については対応が難しい印象がありました。
リプレイス検討結果~新なセンターの立ち上げ~
イレギュラー対応への柔軟性を重要視した結果、新たな3PLへのリプレイスではなく、それまでお世話になっていたロジスティクスの1社と共に、EC出荷に注力したセンターを立ち上げることになったのです。
EC担当者だったからこそ分かること
トランスコスモスのフルフィルメントサービスのレベル
縁があり、トランスコスモスのフルフィルメントサービス部にてお世話になることとなり、
その中でトランスコスモスが展開しているサービスについて深く知っていくことになりました。
それぞれのお客様企業に対して、プロジェクトマネジメント担当者が付くことで、柔軟な対応を可能にしているにも関わらず、重要な品質についても業界にて求められるレベルを大幅に上回る水準をキープしています。
トランスコスモスといえばコールセンターのイメージは従前から持っていたものの、人材教育の難しいECのバックオフィス業務までも一気通貫で請け負うサービスを展開していることなど全く知りませんでした。
かつて自分のロジスティクスの探し方が悪かったせいもありますが、当時はこのECXサイトのようなオウンドメディアもなく、トランスコスモスのロジスティクス(フルフィルメント)サービスについてネット上での露出が少なく、認知度がかなり低かったと思います。もし現在のように、ネット検索ですぐに出てきていたら迷わず問合せていたでしょう。
今、私が思うことは、EC物流(ロジスティクス)に課題をお持ちの方や、委託先を探しているEC担当の皆様に、ECワンストップセンター北柏(フルフィルメントセンター)を知っていただきたいということです。そしてどんな事でも良いので、まずはご相談いただきたいです。
私のEC担当者としての経験が、似たような境遇の方のご参考になれば幸いです。
※物流倉庫委託選定についてのポイントはEC物流倉庫の選び方、委託する際のポイントもあわせてご覧ください。