テスト出荷(配送)の概要やメリットを解説【EC物流】
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テスト出荷(配送)とは【概要】
テスト出荷とは実際にお客様に商品を配送する前に、売主本人向けに出荷し、実際にお客様に商品が届く状態と同条件で確認をすることです。EC通販を初めて始める際や、新規の物流倉庫に商品を預ける際に実施することが一般的です。※お客様(エンドクライアント)から梱包について指摘(クレーム)があった際に、確認のために再度行う場合もあります。
テスト出荷のメリット
テスト出荷のメリットは下記の3つが代表的な例として挙げられます。
①お客様に届いたときに商品が壊れていないか確認できる
とくに割れ物や傷つきやすいものを扱っている企業様が確認すべきポイントです。届いたときにもしも商品が割れていたら、梱包の仕方や緩衝材の選定や詰め方を変える必要があります。
②梱包サイズが適切がどうか確認できる
梱包サイズが商品にあっているかどうかを確認できます。梱包サイズが商品にあっていないと、緩衝材が過剰に多くなってしまったり、配送料金が高くなってしまう可能性があります。最近は環境保全の観点から、緩衝材が多い点をマイナスとみるお客様もいらっしゃいます。商品と梱包サイズが合っているかどうか、確認しましょう。
③要望がきちんと満たされているかどうか確認する
EC事業者様の中には指定の梱包材や専用資材を扱っていたり、チラシの配送をお願いしている例もあるかと思います。そういった要望がミスなく満たされているかどうか確認しましょう。チラシは入れ方によっては汚くなってしまう場合も多いので、場合によってはどうやってチラシを入れるのか確認が必要です。
テスト出荷のデメリット
テスト出荷のデメリットは予定の立ち上げ期間(OMSやWMSの設定~商品保管~出荷)+1週間ほどかかってしまうことです。テスト注文→発送→確認としていると時間がかかります。急ぎで立ち上げをしたい方には時間が足りない可能性があります。しかし、この一連の流れを行うことで、問題点の洗い出しができますのでテスト出荷をやっているEC事業者様が多いです。
スピードロジではテスト出荷を行う場合、お客様へ商品を発送する予定出荷日の2週間前にはお申込みを行っていただくことを推奨しております。
テスト出荷の流れ
どのような流れでテスト出荷を行うのでしょうか。
上記のうち、オレンジ色のものがEC事業者様が行っていただくこと、青色のものが倉庫で行うことになります。
状態確認については場合によってはZOOMなどのオンライン会議を通して倉庫業者と一緒に行うこともあります。
商品は倉庫へ発送してから、届く日数にもよりますが、3~5営業日を見ておくと余裕をもって進められます。
※参考:物流倉庫の入庫から出荷までを解説
テスト出荷対応ができる倉庫とは?
テスト出荷は非常にメリットが多い作業になります。実際にすべての倉庫でテスト出荷が可能なのでしょうか。
自社倉庫を持っている倉庫であれば、テスト出荷が可能である確率は高いです。商品を毎回同じ倉庫に預けるため、テスト出荷をしたときと同じ体制で通常の出荷も行ってくれます。安定した品質で商品が出荷できると確認できるでしょう。
一方で提携倉庫を利用して出荷を行う場合は、テスト出荷を実施できない可能性が高いです。仮に、テスト出荷が行えても、次回以降異なる別の倉庫に預ける可能性もあり、テスト出荷時と同じ品質で商品の出荷を行えない可能性もあります。梱包サイズや状態に関してお客様の声(クレーム)が出てからの対応になります。後手になってしまいCXへの悪影響がある上に、「追加の対応ができない」と倉庫側から言われてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
スピードロジでは運営会社であるトランスコスモスが自社倉庫を持っており、そこからの発送となります。テスト出荷ももちろん対応を行っていますので、ぜひとも一度ご相談ください。